昨日秋の花火大会に行ってきた。特に一緒に行く人なんかいないのだが、写真を撮るのが趣味なので、お金を払って先生付きの撮影会に参加した。これだと団体で三脚を立ててカメラを構えているので孤独感を感じなくて済む。
けっこういいお値段の撮影会だったんだが、打ち上げ場所の目の前で、天上で炸裂した花火の屑が落ちてくるぐらいの素晴らしい場所だった。どうも四人掛けで25,000円という有料席だったらしい。道理で参加費が高いわけだ。
それはさておき、現地の最寄り駅に着いたとき、やたらと混雑しているのと、楽しげなカップルや友だち連れが多いのを見て疲れた。花火を撮るのも楽しいことは楽しいのだが、私が若い頃夢みていたのはそうやって浴衣とかでお洒落をして彼氏とか友だちとかと楽しく花火を見に行くことだったはずだ。
イルミネーションとかも同様で、三脚とカメラを持って撮影会とかに行けば、美しいイルミネーションの画像をカメラにおさめることはできるけど、私が憧れていたのは可愛くお洒落してイルミネーションを楽しみ、ごつい撮影機材など持たずに彼氏や友だちとスマホなどで記念写真を撮るみたいな図だった。
いいオバさんになってしまった今となってはこうやってカメラを介して花火やイルミネーションを楽しむしか道がないのだが、これで本当に良いのかと思う。
もっとも花火大会って、終わったあとの疲労感が半端なくて、撮影会が終わると誰とも口を聞きたくないぐらいの状態で混雑した電車に乗るので、無理に誰かと行くのが良いとは限らない。
花火大会の帰り道も元気よくおしゃべりし、「ちょっと飲んでから帰ろう」みたいな人を見るとすごい体力だなと感心する。何だか行く道を間違えてしまった気がするけど、もう時計は巻き戻せない。