2019-08-10

統失単語多義

Dr 林のこころと脳の相談連合弛緩

http://kokoro.squares.net/?p=6591

(統合失調症の)思考障害のいま一つの様相は、一つの概念意味拡散多義化による混乱、逆にいえば患者は、ある言葉なら言葉意味を正確、単一につかみえない、という形で現れる。



引用は、統失の人は一つの単語に多くの意味を与えるって意味だと思うけど、

これって、健康な人にとっても言葉本質の一つだと思う。

りんご」って言葉あるじゃん

そう聞いて(見て)何を想像した?

その想像した物が「りんご」って言葉意味だと思う。

しかし、みんながみんな、完璧に同じ「りんご」を想像できているわけではないはず。

色、産地、品名、形、味、椎名

微妙な差がちゃんとあるよね。

ここで、人の数だけ誤差が生まれる。

まり、「りんご」って単語に多くの意味(誤差)を含んでいる。

言葉そもそも多義性があるってことじゃないかな。

健康な人は、「りんご」なら「りんご」でぼんやりと誤差を切り捨てていると思う。

その意味の誤差を考慮するなら、健康な人の会話は厳密な意味を伝達し損ねている。

会話とはディスコミュニケーション的でもある。

その誤差をなんとか埋めようとする方法が、教養

教育辞書を共有することによって誤差を、意味多義性の一本化を試みている。

統失の人は、この意味の誤差をちゃんと取り入れて考慮しているのかもしれない。

それに連なる文脈五感考慮していて、当人にとっては至極まっとうな意味論や論理的関連がちゃんとあるのかもしれない。

それを余所行き言葉にうまく変換するのは、健康な人にとっても、統合失調症の人にとっても、難しいのだろうね。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん