そのアイドルゲーはストーリーが売りらしく、とにかくストーリーのボリュームがすごい。
毎月4つほど新しいストーリーが公開されるのだが、いくら職業であるとはいえこんなスパンでストーリーを書き上げるライターさんはすごいなと思う。
さて、このアイドルゲーであるが、現在ライターが4人いるらしい。
メインストーリーは一貫して1人のライターが書き上げており、そのライターは重要なサイドストーリーも手がけている。
今回はそのライターの話をしたい。
だが、そのライターの話を読んでいるときだけなんだかモヤモヤすることが多いのだ。
このライターは比喩を頻繁に使っている。多用も多用、本当に比喩だらけなのだ。
それが良いとか悪いとか言いたいわけではなく、私がモヤモヤするのはその比喩を理解しきれていないからだと思っていた。
つまり、私の頭がライターさんの頭に追いついておらず書いていることが頭に入らないために話が理解できずモヤモヤしたのだろうと思ったのだ。
確かに私の頭は悪いので話を理解できていないところも多いだろう。
けれども、レトリックでガチガチに覆われた文章が、ストーリーから解離し一人歩きしてしまっているように思えるのだ。
わかりにくいな。例えを用いよう。このライターのストーリーでは、
ということを言うために比喩が用いられているのだ。
「AというのはXのようなものだ。XだからY、YだからZ。ZはCのようなものだ。よってAだからCである」
というように。
しかしこれでは比喩として十分とは言えない。この比喩がストーリーに即したものであるためには、YがBのようなものである必要があるのだ。
それであるのに、このストーリーで用いられる比喩はYがBのようなものとなっていない。
レトリック上であれやこれやと話を進められた結果いつの間にかストーリーも進んでいるのだが、どうも釈然としない。
当たり前だ。レトリック上で進んだ話と本筋のストーリーとが噛み合っていないのだから。
描かれるテーマは良いと思うし、描かれるキャラクターも好きだ。
だけれども、レトリックが多すぎる。あまりにも多すぎる。浮いている。噛み合っていない。
しかし、一連のことを考えたのちにこう思ったりもする。
実は噛み合っていないわけではなくて単に私の頭が悪いだけなのかもしれない。
どうしようも悪くて、噛み合っているのに噛み合っていないように見えているのかもしれない。
そうかもしれない。そうであってほしい。
結論:比喩は邪魔
うんち
ゲームのシナリオライターはラノベ作家になれなかった文章力の低い層だから 文章力に期待してはいけない そのライターの文章が下手なだけ