精神が弱いから最近も退勤後にストロングゼロを飲み、電車のホームに飛び込もうかと迷いながら帰って、知らない駅で酩酊して知らないおじさんに送ってもらったくらいのメンヘラだ。
手首は昔にカミソリで切った傷だらけだし、どの市販薬を飲めば気持ち良くなれるかも知っている。体を売ったこともある。実家との折り合いは悪い。大学は中退した。
何も持ってなくて、自分自身すらないくせにちやほやされたいのだと言う彼女が自分に重なって見えた。自分には可愛い顔はないけど、それでもだ。
だから彼女に勝って欲しい。ガラスの靴を履いてほしい。その高みのてっぺんから全てを見下ろして欲しい。「オタクってチョロいな!」と笑って欲しい。
私は夢見りあむに自分を仮託している。
総選挙への文句だとか、気持ちを表明するとか、夢見りあむへの愛だとかそんな高尚な言葉はひとつも持ち合わせていない。そんな大層な思いを持てる程出来た人間ではない。
ただ、彼女がシンデレラガールとなれば自分の人生も肯定されるような気がしている。
そんなことをストロングゼロを飲みながら思ったりしているのだ。