■人間の高潔さが信じられない

私はくずだ。今まで幾人もの女としょうもないセックスをし続けてきた。ある相手は処女で、ある相手は遠距離恋愛中で、ある相手は結婚したい彼氏がいた。そんなことをしていて気づいたのは、誰かと寝ることの簡単さと、寝た相手を思うように操ることの拍子抜けする容易さだった。自分自身が恋愛感情や愛を持つことは必要ない。そこに求められるのは純粋な技術だけだ。

ただし、技術と言っても求められる幅は広い。セックスにしても激しくする必要がある時もあれば、とても優しくする必要がある時もある。大人の男のように相手を包み込む必要があるときもあれば、自分の弱みを見せることが必要な時ももある。要は相手の求める何かを与えながら、少しずつ自分の目指す方向に誘導していくために柔軟な対応が必要ということだ。簡単なことではないし、誰かに教えることも難しい。私がそうであったように、これは経験によって培われなければならない類の技術だ。だが、技術さえあれば女を操ることはあまりにも容易い。自分自身の感情が引っ張られないように気を付けるほうが大切なほどだ。

仕事の不安から今あなたの腕の中で泣いている彼女は、あなたが予定を変更して家に帰っていることをホテルのベッドで知ってバレたらバレたでしょうがないと開き直っていたよ。久しぶりに過ごす遠距離恋愛中のあなたの彼女は、あなたに会う数時間前に俺に中出しされて喜んでいたよ。ねぇ、信じられる？全部事実なんだ。軽い女もお堅い女も、用意してやる言い訳が1つか3つか程度の違いしかない。結局あなたにキスをして愛を囁くその口で、誰かのチンポをしゃぶってるんだ。人間なんてくそくらえだ。

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