「英語警察」のせいでコミュニケーション離れが加速、SNSでの警笛はもはやパワハラの域
「いきなりSNSにコメントが書かれ、“発声が違う、だらしがないねえ”と説教をされた」
「“そんなんじゃネイティブには通じない”と言われた」
「“イントネーションが薄い”と言われたかと思えば、別の人には“もっとイントネーションを抑えて!”と言われた」
「“経営者の英語が下手”“海外でビジネス(笑)”“私ならこうする”など、記事にコメント、またはメンションを飛ばされる」
『英語警察』という言葉をご存じだろうか? インターネットから派生したとされる言葉で、日本の著名人などが英語でスピーチしている動画をSNSでシェアして、警笛を鳴らす警察官よろしく「違反」を指摘する人たちのこと。
こういった『警察』たちが違反の切符を切るのは、だいたいが起業家。特にアピールを心がけている人たちは、英語警察の遭遇エピソードには事欠かないという。
冒頭のエピソードの数々が、そんな英語警察との遭遇報告だ。おせっかいを超えて、もはやマウンティングからのパワハラの域といえるものもちらほら。
「私はもう慣れましたが、1回の『警察』の指摘で、心が折れ、そのまま人前で英会話をすることをやめてしまう人も少なくない。“いろいろ言われたくない”“悪目立ちしたくないから”なんて、英語にネガティブなイメージを持っている子もいる。英語警察さんたちのせいで、英語を話すを日本人が減っているんじゃないかと思います」(英語科の大学生)