感想欄にも同じ意見が幾つか有ったのですが。
第一話からすでに石材屋を開店している形だと。
開店に関わった人物達の思惑が、後の回想だけでは描写仕切れないと思ったからです。
美術家に限ったことではありませんが。
その分野でどんなに優れた才能があろうと。
その人物が1から始めたとき、表舞台に立つためには。
活動資金などを援助してくれる後ろ盾が大切なのは現実と同じです。
ですので、お金をもつ貴族との関係は必然で、今後も密接にかかわって来ます。
作者はアオという特殊な少女と関わるうえで。
エドアルド側の歓喜や苦悩。
そして後に関わってくる他の貴族達との関係も絡めて描きたかったのです。
なにより異界に飛ばされ、転生している状態のアオは、人族ではありませんので。
メデューサという、種族特性を活かした。
種の因縁や、他者の絡み合う思惑なんかも、開店時より前に入れておきたくて。
最初から人間関係が分かりやすい(淡泊)な、
普通の人間でもできることを只の石材屋としてさせても。
個人的にはあまり面白くない、と思いましたので。
さいしょから、店をつくり上げる物語という手法を取らせていただきました。