私の両親は地方出身で、それぞれ進学や就職を機に都市部へ出てきた。年齢を重ねてから結婚し、子は私1人のみで両親とも若い頃から男女関係には縁が薄かったようだ。
私の母は私を里帰り出産で産んだ。母の実家は遠く、私が育った街から500キロ以上離れている。母方の親族は鬼籍に入った者が多く、遠いこともあり疎遠になっていた。
大学2年のゴールデンウィーク、旅行も兼ねて母と共に墓参りに行った。その折、母が私を産んだ病院の近くの旅館に泊まった。そのあたりはその街の中心地で、大きな神社や病院、旅館、学校、昔からある店などが密集していた。
母が通っていた高校を見てみたいと私が言い、夜に旅館から2人で歩いて出かけたその帰りに写真館のショーウィンドウの前を通りかかった。そのとき、飾られていた数枚の写真に母と私は釘付けになった。幼少期の私にそっくりな子供の写真が飾られていた。幼少期の私は父に似ており、その写真の子供もまた私の父の面影がうっすらとあった。父はその地から更に800キロほど離れた地の出身で、母と結婚しなければ親族もろともその土地とは縁もゆかりもなかった。
血が繋がってるはずなんてないのに、どの写真もあまりにも自分にそっくりすぎて私と母は言葉を交わすよりも前に絶句した。ただの偶然だとわかっていても、自分が出生した地に自分と瓜二つの人物の写真があることがうっすら気味が悪かった。
その人物は誰で、今何歳で何をしていてどんな性格なのか無性に気になった。
なんのオチもないけど少し気味が悪かった話。
他人? 増田の父親の子供じゃないのか? つまり増田の兄弟 父親の昔の彼女だったりしないのか?
その写真結構新しくて、被写体の子供は成長してたとしても多分私より歳が下だと思う 父と母は全然違う地方の出身だし、コミュ障の類いだからうちの母以外の女性と関係を持っていた...