って、知り合った女子高生が言ってたのがショックだった
俺の中で援助交際は「貧困にあえぐ未成年がしかたなく手を染める性的犯罪」だったわけで、なにか重い感情が背景には隠れており、その裏にはまた複雑な社会問題が隠れているのだった
でも彼女はあっけらかんに言うのだった「彼氏が最近構ってくれないから」
たしかに、彼女を幾通りにも深読みすれば「複雑な社会問題」を取り出せるのであろうが、俺にはそれをする意味も理由も動機もない気がした
彼女からすれば所詮ただの変態親父が意味不明なことを言っているに過ぎない
なんというか、当たり前ではあるんだけどこの世の中は岩波文庫やちくま文庫じゃ覗けないものがあるんだなってわかった
俺はそれなり高学歴の世界に身をおいてきてその世界しか見れなかったように、彼女たちもその世界しか見えないのだろうな
そりゃそれぐらいの高尚な世界、高い高い目線で世界を見下ろせば全てわかった気になる。でも、俺は全然わかっていなかった
なにも、そう言った文書にすべてが書いてあると思って見てたわけじゃない
「ああ、現実はもっとひどいんだろうな」とか「もっと多種多様、一人や二人では形容できないようなことが現実では起こっているんだろう」とは考えていたのだ
俺の文章を読んで鼻で笑うのは自由だし、以前の俺ならこの怪文書に対して「なんとなく気に入らず」ひたすらマウントして記憶の隅からも追い出そうとしていただろう
だがそれをしれただけでも良かった。世界は無数にあるのだ
典型的な風俗説教おじさん
岩波文庫が高尚。。昭和のおじさんかな?
90年代か?