このような世界の学術コミュニティに参加していく際に、日本政治学者の研究の発信に
壁になると予測されるのは、先述したことであるが、世界各国の研究会に提出されるペー
パーのフォーマットが、日本政治学における通常の論述のフォーマットと違うことである。
意見交換会参加者の一人は、「日本の政治学者はそういうことを重要視してこなかった。
どうしても議論の接点がずれていくのはそのためではないか。研究には、フォーマットの
問題がある。」と述べた。また別の経験者は、「アメリカやヨーロッパ人と常に付き合っ
ていなければ、ファッションがわからない」「どういう人がレフリーをしているかについ
ての情報にも無関心であってはならない」と述べた。これらの指摘は、本格的な参加が何
これ・・・