2018-08-30

向いていない仕事をしながら生きていく

39歳。仕事面白いとかつまらないとか、そういう段階は、とうに超えた。今の問題は、いか生存していくか、もっと言えばいか家族を食わしていくかだ。

俺には若いから今まで、ずっと情熱を注ぎ続けていることがある。問題は、それが金にはならなかったことだ。正確には、ものすごい高い倍率を勝ち抜けば億万長者にもなれる世界なのだが、まあ、無理だった。

から仕事仕事趣味趣味と割り切ってやってきた。趣味の方が明らかに俺に向いている世界であり、仕事の方はあまり向いていないのだが、若い頃はそれでも何とかやって来れた。

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しかしこの歳になって痛感するのは、向いていることを仕事にできた奴との間に、いよいよ決定的なレベル差が開いてしまたことだ。

もちろん、俺も俺なりに仕事を頑張ってはきたのだが、向いている奴とそうでない奴は、同じ仕事をしていても、得られる経験値が違うのだ。

ここ数年は、あまりに向かないことをやり過ぎて、何度か精神を病むところまで来てしまった。

それでも、俺は家族を食わせていかねばならないので、どうにか踏ん張って生きているが、ここから先はさらレベル差が開き、職場に居場所がなくなる未来しか見えない。

かといって、他に向いていることを探すには、俺はそろそろ歳を取り過ぎてしまった。

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結局、どうするのが良かったんだろうな。

趣味を捨てて仕事に一層専念すべきだった…とは思わない。そんなことはそもそも無理だ。俺にとって趣味精神を支える重要な柱であり、それがあったからこそ、精神を病んでもなんとか復帰できたのだ。

趣味世界で頂点を目指せば良かったのか。そっちはそっちでマグマオーシャンの地獄であり、

自分はその世界通用するレベルに到達できないということは、若い頃に痛感している。

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答えなんて見えない。だが代わりに、最近一つ分かってきたことがある。それは、よっぽど幸運な人を除けば、みんないつかは壁にぶち当たるということだ。

職場をよく見渡せば、そんな人ばっかりで、俺もとうとうその一人になったのだ。

向いていることを仕事に出来れば幸せだ。でも、そういう人でも大抵は壁にぶつかっている。そして、壁にぶつかってから人生は続く。

向いていない仕事をしながら、それでも生存し、家族を食わしていかねばならない。それもまた、人生なのだろう。

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