圧倒的劣勢、状況は刻々と悪化、打つ手はことごとく裏目に出る…
そういうヒリついたシチュエーションで、それでも冷静さを失わない登場人物が
1%の可能性を2%に、2%を3%にするために知力を尽くして奔走する
そして漸く見えた光明が不測の事態でさらに悪化し、それでも諦めずに
…という筋書きのフィクションが好きだ。
間違えても主人公が土壇場の謎パワーで必殺技ドン!みたいなものではなく、
きちんとロジカルな整合性を持った(すくなくともそう見える)プロットのもの。
それも、派手なアクションや立ち回りよりは、会議、根回し、裏工作を丹念に描くようなものが良い。
たとえば映画「オデッセイ」の原作であるアンディ・ウィアーの「火星の人」とか。
漫画だと「皇国の守護者」はすごく好みだった。ただこれは単に撤退戦好きなのかもしれない。
ノンフィクションだとクリントン・ロメシャの「レッド・プラトーン」みたいな。
ちょっと毛色違うけど数年前の大河ドラマ「真田丸」の後半、大阪の陣のあたりはしびれる展開が多かった記憶がある。
…「好きだ」といいつつあんまりそういう作品思いつかなかった。
もし「これ近いんじゃない?」みたいなやつがあれば教えて欲しい。夏休み暇なので読み漁る。
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