ヒプノシスマイク の世界は「古来から女尊男卑の世界であった」設定ではなく、「もともと男尊女卑社会だったが、女性優位の社会制度へ変更された」社会だという解釈だったので、よく使われる「超女尊男卑」に疑問がある。
あれは「社会制度だけ見れば女尊男卑だが、(少なくともある年齢層以上の男性の中には)根深く男尊女卑の思想が残っている」という状態でしかない。
そんなふうに「最初から女尊男卑を前提としている」社会ではなく、「ここから現状を反転させて、女尊男卑社会を成立させるとしたら?」という「if」としては、ヒプマイの世界は割とリアリティのある状態に思える。
いくら社会制度を女性優位に変えたとしても、女を蔑む男の意識がそう簡単に変わるわけがない。
だいたいが「男女平等」ではなく「男性優位」を「女性優位」に変えただけの社会なので、そりゃ反発がくるだろう。
社会制度は女尊男卑に変えても、ミソジニーが逆に強化される世界設定だ。
「では、そんな設定を、お前の倫理・思想的に肯定しているのか?」
と言われると、べつに肯定はしていないです。
ただ、否定もしていない。
フィクションにおいて、それが存在しない「if」を描くのもアリだし、それが存在する「if」を描くのもアリだと思うんですよ。
私はヒプノシスマイクが気持ちよく快適なコンテンツだとは思ってないです。
女尊男卑も男尊女卑も人間を消費することも同時に存在するグロテスクなコンテンツだと思ってる。
今日も女は学級会
ミソジニーなんて存在しないだろ。 より正確に言うなら、単体では存在しない。 女がミサンドリーを「フェミ」という名前に偽装して男を虐げるから反撃されてるだけ。