仕事も人付き合いも上手くいかないし、体も心もちょっとずつガタが来ている。
そして、自分の人生そのものは本当にもう楽しくないからいい加減死にたいと毎日職場で思ってる。
じゃあ何で生きているのかと言えば、家に帰ってからアニメを見たりゲームをやったりするのがそれなりに楽しいからだ。
自分の人生が空っぽだからこそ、ただ見たりボタンをポチポチするような誰にでも出来るような低レベルな楽しみ方でも十分に満足してしまえる。
それだけが楽しみで生きているのだ。
この人生の中で自分が何かを切り開いている部分はほとんどない。
役立たずとして細々とつまらない仕事をちまちま片付ける毎日を割り切って、死なない程度の生活資金を稼ぐことだけは頑張っているが、そこが限界だ。
あとは家に帰ってダラダラとアニメやネットを見てそれで早めに寝るだけで人生は終わりだ。
実にくだらないのだが、自分の人生がくだらなすぎるせいで人生の辛さもくだらないものになってしまい、自分と無関係の人間が作った自分と無関係な娯楽の楽しさの方が人生の辛さに勝ってしまうのだ。
だから生きている。
テレビ見ながらビール飲むのだけが楽しみで生きているオッサンの気持ちが今なら分かる。
その程度のことだけでも生きていけるのだ。
自分の人生のスケールが物凄く小さいことを認めてしまえれば、人生を生きるのに値するだけの喜びのスケールも小さいもので済む。