なにも考えずに大手企業に入った。ここがめちゃくちゃなホワイト企業だ。
前日に上司に一言いえば自宅作業OK。オフィスに出勤していてもフレックスなので日が落ちる前に帰っても何も言われない。
技術職と営業職が完全に分かれていて、技術職には数値目標がほぼほぼない。無理なスケジュールも組まれない。
社内はもっと労働時間を短くしよう、多様な働き方を認めよう、給与を上げようという機運が高まっている。
大学時代の同期と話すとまったく話しが合わない。まだまだ残業が多い会社がたいはんなんだなと感じる。
人間関係に悩み、将来に不安を感じ、お金のやりくりの心配をしている彼ら。
それに対して労働時間が短い、給与が高い、安定している、という自分はなんという高等遊民になってしまったのだろうかと後ろめたい気持ちになる。
ぼくと彼らを分かつものは、たまたま入る会社が違っていた、というだけだ。
惜しくも正社員になれなかった派遣社員、フリーターの諸君と話すと同じ国に住んでいるのだろうかと感じることがある。
やっていることにも大差がなく、会社が違うというだけでここまで生活に差が出ていいのだろうか?
「今日は気分が乗らないな」と夕方になる前に帰り、街をぶらぶらして映画を見ている自分は、このままでいいのだろうかと感じている。
ツイッターで自慢してきなよ