今日は寝られない。その理由は簡単で、いつも飲んでいる常用薬を飲んでいないからだ。
その常用薬には副作用がある。眠気が出るという副作用だ。その眠気が酷いために、普通なら朝晩で飲むところを夕食後と寝る前という変則的なスパンで飲むことになった。朝の薬の副作用の眠気で社会生活が送れなくなったためである。
しかしこの処方は非常に良く、夜の浅い睡眠も改善されることになった。
そして今日はこの薬を夕食後、寝る前と共に飲んでいないため、寝られないのだ。
なぜ今日は薬を飲まなかったのか?その答えもやはり薬の副作用にある。
この薬には、もう一つの副作用があった。むずむず脚になるという副作用である。むずむず脚と聞いて思わず笑った方もいらっしゃるのではないかと思う。しかしこれはそれなりに深刻な副作用なのだ。
むずむず脚というのは俗称であるが、医学的な根拠が全くないものでもないらしい。検索するとそれなりの数の結果が出てくる。この病気の主な特徴は以下の点だ。
・脚の不快感がひどく、じっとしていられない
・夜寝る前などに出やすい
自分の場合この3点全てに当てはまる。ただでさえ夜に出やすい症状なのに、夜にまとめて薬を飲んでいるため大ビンゴ、といった感じなのだ。
この不快感は大変にひどく、自分は一旦症状が出ると、呻き声をあげながら布団をのたうちまわることになる。そしてそののたうち方といったら大変うるさく、寝ている家族が起きてしまうほどだ。
何度もこのむずむず脚で家族を起こしてしまう。家族は大変に理解があり、薬の副作用でこうした症状が出ることを十分承知の上で、こちらを責めてきたりはしない。
しかし、翌朝になると眠そうにしている家族を見ると心が痛んだ。
昨晩も症状が出て非常に喚きのたうち回り家族を起こしてしまった。そして今日になり、家族が提案してきた。こんなに副作用が辛いのなら薬を飲むのをやめてみたらどうかと。
その提案は、家族に迷惑をかけていたのかもしれないという確信を強くした。