2017-07-27

息子に泣いた

息子と娘を連れて参加したちょっとしたイベントでの話。

ステージ上にパフォーマーさんが表れ、子どもたちは我先にとステージ前に集まっていった。

親たちは少し離れた位置でそれを見ている。

親子イベントということもあって、パフォーマンスの内容は色々な作品を作っては子供プレゼントするというものだった。

6歳の息子は物怖じしない性格でぐいぐいと最前列に出て猛アピールを続ける。

3歳の娘は場の空気に圧倒されてしまったのか、少し離れた位置で参加したい気持ち葛藤した様子でイベントを眺めている。

息子のあまりの食いつきっぷりにパフォーマーさんも少し持て余す様子。

一向に作品をもらえない息子だが、一生懸命アピールすれば報われるわけではないことを知る良い機会だと温かく見守っていた。

しかし息子氏、よっぽどもらいたかったのか女子向けの作品にすら小さな女児差し置いて猛烈にアピールし始める。

いや、むしろ女子向けのほうが激しくアピールしているほどだ。

そこは流石に空気を読む必要があることを教えねばと、戻ってきたら言い聞かそうと思っていた。

娘はもらえないことを悟ったのかすでにこちら戻ってきて妻の膝の上に座っている。

かくしてイベントが終了するもとうとう一つとして作品をもらえなかった息子。

案の定妻のもとに来るとそうそうに顔をぐしゃぐしゃにして大声で泣き始めた。

息子の猛アピールを見ていた周囲の親たちもこれには苦笑い

作品をもらえた子どもたちに肩身が狭い思いをさせるのも申し訳ないと、「だらしがない!」と叱りつけようとした瞬間、息子は泣きじゃくりながらも思いがけない言葉を口にした。

「妹に、取ってあげたかった!」

それを聞いた瞬間、兄に抱きつきながら同じく火の着いたように泣き始める娘。

慰めるように二人を抱きしめる妻の目もすでにうるうるしている。

そんな状況に耐えられるほどぼくの涙腺も強くはなかった。

から見たらもらえなかったくらいで一家総出で大泣きとかどんだけだよって思ったかもしれないけど、息子の成長と家族愛情を思いもよらない瞬間に実感できた幸せに溢れる出来事でした。

トラックバック - https://anond.hatelabo.jp/20170727102351

記事への反応(ブックマークコメント)

アーカイブ ヘルプ
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん