日本は、ちゃんと指定した日に小包が届くし、コンビニもスーパーも24時間やってて、細々とした雑貨も快適に設計されている。海外から離れて見ても、これほど便利な国はないと思うのだけれど、僕はどうして、日本に帰ることに、日本の生活に今から少しだけうんざりしてしまうのだろう。
蓋し、便利さと生活の質というのは、通じているところはあるけれど、同一ではない。便利な生活はある程度の生活の質を保証してくれるけど、便利さを突き詰めていったところに最高のクオリティの生活が保証されているのかというと、どうもそういうことではないようだ。
そしてその便利さを突き詰めていった袋小路に、今の日本に生きる僕たちの生きづらさがあるように思うのです。
あるいは、便利さと言うのは「生活の短期的な幸福の効果」と言い直すことができるかもしれない。僕たちは時に近視眼的にその手近な効果を追求しがちなのだけれど、長期的な幸福の効果というのにはてんで無頓着で。
ネットで注文した商品が即日に届いたり、深夜にお酒が買いにいけたりする便利さは、確かに有り難いものではあるけれど、そのために誰かの生活を犠牲にしているのであれば、僕はそれを求めない。
ドイツでは未だに日曜日になるとレストラン以外のお店は法律でしまってしまって、うんざりしたものだけれど、日曜日にショッピングができなければ、家族と散歩をして過ごすようになるものだ。不便さを楽しむことが、長期的な幸福の効果の最大化の近道である、と最近は思うのです。
俺なら逆にドイツみたいな社会は願い下げだわ 画一的すぎてキツイわー 日本の方がよっぽど多様性あんじゃん