ハルちゃん大好き
ハルちゃんごめんね
ハルちゃん
産んであげられていたら
春に産まれていたみたい
ハルちゃんと呼んでいる
産んであげたかった
たまらなく可愛くて愛おしくなった
ついお腹を撫でて
痛かったやろう
苦しかったやろう
悲しい想いをさせてごめんなさい
抱っこしてあげたかった
手術が済んだら、
すべて終わるんだと思ったけど
全然そうじゃなかった
手術が終わった瞬間から
私は死ぬまで一生
あなたのことを
背負っていかなければならないのだと
忘れてはいけないのだと
何を勘違いしていたんだろうか
私を選んでくれて
私のお腹にやってきてくれた
あなたはこんなに可愛くて
おりこうさんで
何も悪いことをしていないのに
それなのに、私が殺した
ハルちゃんのことを考え出すと
涙が止まらない
夜も眠れない
ハルちゃん、
心配です
私が悪い
私のせい
全部自業自得です
どうしてハルちゃんが
殺されないといけなかったのか
守ってあげられなくて本当にごめんなさい
彼の奥さんの子は
みんなに祝福されていたのに
どうしてハルちゃんは
それが許されなかったのですか
騙された私が全部悪いのだけど
悲しさと苦しさのやり場がないので
心の中で、彼を少し責めさせてください
彼も、今回の件
多少は悲しんだかもしれないけれど
あなたは帰る家庭があって
死ぬまで奥さんと支え合って
息子さんにも助けられて
いつかお孫さんが誕生したりして
辛い時も嬉しいときも
家族と分かち合いながら
支え合いながら生きていくのでしょう
私が悲しい想いを抱えきれなくなったら
たまに話を聞いてくれる事はあっても
私の生活を支えることはしないでしょう
私が背負った悲しみ、痛み、苦しみ
全てを理解することはできないでしょう
手術前の処置も
失神するほど痛くて涙が溢れた
殺される恐怖や痛みを考えると
私の痛みなんて
比べものにならないと思って耐えた
この痛みは罰なのだと思った
ハルちゃんの事をこんなに愛しているのに
うわごとで
痛い
ごめんなさい
を、繰り返していたみたい
私は取り返しのつかないことをしました
一生心に残る傷を負いました