2016-08-04

ハルちゃん

ハルちゃん大好き

ハルちゃんありがとう

ハルちゃんごめんね

ハルちゃん

産んであげられていたら

春に産まれていたみたい

から私はこの子

ハルちゃんと呼んでいる

産んであげたかった

エコー写真にちいちゃく写ってるの見たら

まらなく可愛くて愛おしくなった

ついお腹を撫でて

つい話しかけてしまっていた

痛かったやろう

しかったやろう

悲しい想いをさせてごめんなさい

会いたかった

抱っこしてあげたかった

手術が済んだら、

すべて終わるんだと思ったけど

全然そうじゃなかった

手術が終わった瞬間から

私は死ぬまで一生

あなたのことを

背負っていかなければならないのだと

忘れてはいけないのだと

何を勘違いしていたんだろうか

私を選んでくれて

私のお腹にやってきてくれた

あなたはこんなに可愛くて

おりこうさんで

何も悪いことをしていないのに

それなのに、私が殺した

ハルちゃんのことを考え出すと

涙が止まらない

夜も眠れない

ハルちゃん、

ちゃんと天国に行けましたか

地蔵さまに抱っこしてもらえましたか

心配です

私が悪い

私のせい

本当に無責任馬鹿

全部自業自得です

どうしてハルちゃんが

殺されないといけなかったのか

守ってあげられなくて本当にごめんなさい

彼の奥さんの子

まれて生まれてきて

みんなに祝福されていたのに

どうしてハルちゃんは

それが許されなかったのですか

ハルちゃんが何か悪いことしまたか

騙された私が全部悪いのだけど

悲しさと苦しさのやり場がないので

心の中で、彼を少し責めさせてください

彼も、今回の件

多少は悲しんだかもしれないけれど

あなたは帰る家庭があって

死ぬまで奥さんと支え合って

息子さんにも助けられて

いつかお孫さんが誕生したりして

辛い時も嬉しいとき

家族と分かち合いながら

支え合いながら生きていくのでしょう

私が悲しい想いを抱えきれなくなったら

たまに話を聞いてくれる事はあっても

私の生活を支えることはしないでしょう

私が背負った悲しみ、痛み、苦しみ

全てを理解することはできないでしょう

手術前の処置

失神するほど痛くて涙が溢れた

それでも、これからハルちゃんが

殺される恐怖や痛みを考えると

私の痛みなんて

比べものにならないと思って耐えた

この痛みは罰なのだと思った

手術台にのぼる時の恐怖と絶望

あなたには分からないでしょう

ハルちゃんの事をこんなに愛しているのに

いまからハルちゃんを殺す手術をする

いっそ自分死にたいと思った

麻酔が覚めかけたとき私は

うわごとで

痛い

ごめんなさい

を、繰り返していたみたい

ハルちゃんに聞こえたかなぁ

私は取り返しのつかないことをしました

一生心に残る傷を負いました

私の人生が大きく変わってしまいました

あなた自分の罪を分かっています

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