2016-07-25

教科書を読んで世界理解したつもりになっていた

自慢だが昔から勉強ができた。当時は自分が周囲より努力しているので成績が良いのだと思っていたが、おそらくそれだけではなく人より記憶力が良かったんだと思う。今は全然何も覚えられないが。

加えて深く考えずに勉強ができる性格だった。分数の割り算はなぜ分母と分子をひっくり返してかけるのか?そういうものからだ。マイナスかけるマイナスがなぜプラスになるか?そういうものからだ。大学生になって家庭教師アルバイトをした時に「英語主語動詞をひっくり返すと疑問文になるのはなぜか?」と質問されて「そういうものからとにかく覚えなさい」と指導した。家庭教師には向いていなかった。

社会科系も頑張って覚えていただけ。受験とともにさっぱり忘れ去ったが。

それでもう自分勉強さえすれば何でも分からないものはないと思っていた。社会学における分類が、社会を観察した結果「こうやって分類したら分かりやすいんちゃう?」という世界理解する方法の一つであるというのが分かっていなかった。もともと分類があって全てどこかに帰属するものだと思っていた。まだまだ分からないことが世の中にたくさんあるということも分かっていなかった。

大学に入ると覚えるだけでは勉強についていけなかった。でも勉強についていかなくても適当にしてれば単位の取れる大学だったので簡単卒業した。別に大学に入ってから社会学を志したわけではない。ただ大学に入ったら全然世の中分からないことだらけだなと気付いた、それだけのこと。

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