http://golgo.hatenablog.com/entry/2015/10/11/215136
断言しちゃってるけど前提がおかしい。そもそも大相撲の取組はランダムで決まってるわけじゃなくて初日と二日目以外は前日に決まる、だから「千秋楽まで勝率5割なんだから千秋楽も5割なはず」が間違い。ランダムに取組が決まってない以上「勝率は正規分布に従う」も間違い。
大相撲では上位陣は上位陣を中心に当たるし、下位陣はよっぽど勝ちが先行しないと上位陣と当たらない。その結果序盤から中盤は上位陣と下位陣に解離があって同じリーグに二つのリーグがあるような感じになる。
で、個々の取組の組合せは番付と勝ち星を見て同格同士で当てる慣例なので、「前頭筆頭から5枚目くらいまでの中の上から上の下の力士で序盤から中盤に上位陣と当たって勝ち越しボーダーに近い力士」と
「下位陣同士でしか当たらないので勝ち星を増やした(10勝くらい)前頭10枚目以下くらいの力士」が同格ってことで千秋楽に当たるパターンが多い。
番付下位とは言え調子の良い力士なので番付上位が負けることも普通にあるが、そうは言ってもそういう対戦だと、勝ち越しボーダーに乗っている上の下、中の上の力士の方が勝つ可能性が高い。その結果が「千秋楽に7勝7敗で臨んだ力士は勝つ可能性が高い」という現象なわけだ。
気になる人は千秋楽に7勝7敗で望んで勝つ力士の相手を確認してみてくれ。個人的にはもっと千秋楽で勝って勝ち越しを決める力士は多いと印象だったので57%って見て「低っ」って思ったくらいだった。
あと2011年についてはまぁ、一場所まるごと中止になった上に幕内も数人引退くらったからなぁ、そりゃ荒れるでしょ。他の年のデータが飛び飛びなのも怪しいよね実際年ごとのバラつきがデカイんじゃないの?誰か調べてくれないか。
ついでに「勝ち越しボーダー上の力士のモチベーションが勝ち越しor負け越しの決まってる力士より高い」とかも普通にありそうだよな。ちょっと手心を加えてるケースだってあってもおかしくないと思うし。力士も人間だから。