面接官はプロなのだから、他人の能力を判定するプロのように見えるけれども、実際のところそんなところはない。正直なところ、見えているのは半分くらいだ。なので、例えば貴方が実際にその会社に会っているとしても、半分くらいの確率で落ちると思って良い。それくらいに、人間の見る目というのはあてにならないものだ。
知り合いのナンパ師が言っていたが、ナンパの成功確率は単純に試行回数によって成功が決まるくらいの大したものではない。確かにナンパによって人間が変わって、何かとコミュニケーションであったりすることを語る人間は多いが、単純にそのひとの「見方」が変わっただけで、「これだ」という必勝法はない。面接も似たようなもので、結局のところ景気変動によって就活の良し悪しは決まってしまう。なので、単純に確率論だと思えば良い。
とはいえ、自分も就活や転職のときに、何社も受けては落ちるという経験を繰り返して落ち込むことがある。そのとき、受けたアドバイスが、俺の場合は自信がなさすぎるのが伝わって来るのが悪いということだった。逆に、自分を落とす会社は見る目ないなと思うくらいでちょうどいいと思え、というアドバイスを受けたことがある。これを実践したら、割と転職のときにうまくいったりした。また、メンタルにダメージを受けないという副作用もあった。就活で落ちるたびに自信をなくすのではなく、むしろ「見る目が無い」くらいに思うくらいが丁度いい。
「就活で人生が変わるわけではない」というのは簡単だが、本人にとっては重要な問題だったりする。俺がこういうことを書いても気休めにはならない。悩みというのはそういうものであるが、結局のところ、就活が上手くいかなかったら上手くいかなかったで、「いい体験をしているな」と思えば良い。そして、気休めにこういうことを増田にでも何処にでも書けば良い。
全部ポジティヴである必要はないが、適切なポジティヴのさじ加減は必要だ。なんだかんだいって人生は上手くいく。就活に疲れたら、このエントリを思い出して、少し気を休めて欲しいと思う。