2015-01-16

女子大生のぜみなある



職業フェイクあり

高校時代からの友人とご飯に行った。

最近誘ってくれなかったじゃんと軽く小突くと、ごめんね、勉強会の方で、ばたばたしてたんだと言う。

ベンキョーカイ?ああ、メンマ検定技師の?休日まで大変だねーと労うと、実は勉強会で後輩達と揉めちゃってさと言う。

ベンキョーカイでコーハイと揉める?意味がわからない。

友人は名門大学メンマ学部入学大学院まで出て見事メンマ検定技師になった。

卒業後少しして、教授から教え子たちに声がかかり、技術力向上と後輩達の育成を目的勉強会を開催する事になったそうだ。その勉強会方針で後輩達と揉めてしまったそう。

話を聞いていて、口にはしなかったが私は驚いてしまった。卒業して10年近く経つのにまだ大学と関わりがあるのかと。私は適当大学に行き、全く関係のない仕事に就いた。研究室からの連絡なんて何もない。寄付を募るお便りは読まずに食べ、いや捨てている。

メンマ検定技師の友人は仕事も忙しそうだ。それなのに卒業10年も経って後輩の面倒を見るなんて全く大変だ。

意識高い」という文字がコバエのように目の前をうろつく。追い払うようにビールを煽った。正直辞めたいんだけどねーあっお通しなんだろ?小鉢を覗き込む友人。

お通しザーサイとチクワの炒め物だった。えっなんだこれ。私達は河岸を変えた。

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