概ね面白かった。
ただ、終盤のメタネタ(お仕事社長であるお父さんと、息子の衝突と和解の物語)について、ネタバレを知らずに素の状態で見た俺の個人的な感想は、アイデアは面白いけど、見終わった後の気分がなんかちょっと微妙というか、深い感動を得る手前で終わってしまった、という感じ。
すごく大雑把に言えばトイ・ストーリー3の方が見終わった後の気分が良かった。
まあ、劇場で見た人の話で、外国人の親がゲラゲラ笑ってたという書き込みも見たのでそもそもこの落ちは感動とかそういう話ではないのかもしれないけど。
父親が息子を怒ってたところから認めるに至る心境の変化がいまいち予定調和っぽく感じて、わざわざメタネタっていう意外な展開を盛り込んだ必然性が薄い気がした。
もちろん、良くできた映画なんだけど、別に「海外でヒットしたのに日本で全然ヒットされなかったのはおかしい」とは思わなかった。
俺自身がレゴにそんなに思い入れがないから、「この映画が見られて本当に良かった!劇場で見れなくて損した!」というようなテンションにならなかったし、まあ日本ではアメリカにくらべればレゴに思い入れがない人が多いのだからヒットしないのもしょうがないかな、と思う。
「レゴには色んな楽しみ方があるんだよ、大人も子供も、好きに遊んでいいんだよ」
みたいな話がいまいちピント来ないんだよね(もうちょっと違うことを言ってるかも知れないけどそれもよくわかんないんだよね)。
だから、レゴに興味がないひとがみても面白いのは面白いんだけど、傑作とまで言うには少なからずレゴに対する思いが必要かもしれない。