基本的に流れ作業と分業なんで、枝の方をやっている人はその部分ではプロだけれど、大きな幹部分の問題は修正できない。ストーリーの根幹部分の問題に関われるのはほんの一握りだよ。みんなが口を出し始めたらむしろ収拾つかなくなって作品が完成しなくなる。
それ以外の人にとっては、降りてきた枠の中でベストを尽くすことがプロの矜持。全体の工程を崩さない範囲で影響を及ぼすことはできるけど、大元の脚本の欠陥とかはわかっててもどうしようもないことがある。あとはリソース(時間、人)が足りなくて妥協せざるを得ないとかね。
もちろん根幹に関わるその一握りの人間だってプロであってつまらないものを作りたいとは思ってないわけだけど、実際にカタチになる前に全てを見通して完全なプランを立てるっていうのは一流の監督にとっても難しいことなのだと思う。それに完璧なプランを立てたとしても、いざ全体が動き始めてみると予想外のハプニングは次々起きるものだし。うまくいった作品っていうのは、監督のビジョンが良いとか以外にも、そういう綱渡りの事態を全てうまく落っこちずに切り抜けられたものなんじゃないかな。実際、どうすんだこれ絶体絶命だろってなトラブルを、奇跡みたいな巡り合わせで辛うじて回避するってことは、わりとよくある。
自分はアニメは1作しか関わったことはなくて、後は実写なんだけれども。素材が大量にあって編集でいじる余地が大きいのと、いざとなれば撮り直しもできるって点で、実写の方がまだやりやすいと思う。アニメでもリテイクはあるけど、シーンを増やすとかは厳しいからね。
アニメって最低でも数十人くらいは製作に携わってて、予算だって数千万とか億とかかかってるわけじゃないですか。 で、エンドロールで流れるスタッフの誰一人として作っているとき...
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面白いドラマのほうが不思議ですけどね。 大衆の興味や世の趨勢を上手にすくい取った挙句に、映像に背景、撮影技術すべてがなんかよくわからないけどカッコいいとかありえないまど...
で、エンドロールで流れるスタッフの誰一人として作っているときに「つまらないアニメを作ろう!」とか「何の話題にもならない凡作なアニメを作って爆死させよう!」とか考えなが...