エヴァのコスプレしかしない、と言い出したのだ。エヴァと言えばある男性メンバーの大好物だった。
「あれ、姫はあいつと付き合ってんのかな?」と他のメンバーが疑念を抱き始めた。
コミュの幹事でリーダー的なことをしていた平野くん。ぼくと同様JKコスが好きで、一緒に制服を買ったりした仲。
「姫がさ、エヴァしか着たくないって言ってるんだからそれでいいんじゃね。」
(もちろん、姫、とは読んでいない。あくまでも仮)
あっさり陥落。
次は執事君の番。
同じく陥落。
ぼくは当時性奴隷を飼っていたし、姫には興味なかったんだけど、やらせてくれるならやりたい、という感じだったので、姫を呼び出した。二人っきりで。平日のカラオケ。
「姫さ、エヴァしか着たくないってどういうことなん?これまでみんなでお金だしてみんなが満足できるようにしてきたじゃん。」
「なんで私が怒られなきゃいけないの。悪いのはエヴァくんでしょ?エヴァくんがあsdfghjkl;」
「何?エヴァに強制されてるの?」
「当たり前でしょ。わたしはみんなのことを思ってコスプレしたいもん。」
「何があったの?」
話を聞くと、飲み会の帰り、酔っ払っているのをいいことに、エヴァに車の中でいろいろされたらしい。抵抗したけど抵抗しきれず最後までしてしまったという。それから、バラされたくなければエヴァしか着るな、と言われているとのこと。
もちろん眉唾。
でもそれからがすごい。
「わたし、Kくん(俺のこと)が一番好きなの。」と言って顔を近づけて、キスをされた。
そのコミュでは童貞とか女性経験のない男子が多かったので、僕も同類だと思われたらしい。調教エロサイトを始めた頃だったけど、もちろん誰にも言ってなかった。
カラオケボックスのソファに押し倒され、姫の手が股間に伸びた。僕は残念ながらエレクトリカルパレード状態だった。
「もうこんななってるよ。しよ?」
しかし僕は陥落しなかった。
あっけに取られた姫。