・1995年から今までの平均的な潜在成長率は、今この瞬間での潜在成長率と違うこと。今が潜在成長率1%だからといって、1995年当時の潜在成長率が1%であったわけでも、1995年から今までの平均的な潜在成長率が1%なわけでもなく、もっと高い。
・成長率はたとえば失業率が自然失業率のような水準にあるところから計算しているのでもない限り、色々な情報を落としていること。需給ギャップのような「水準」の概念と、「成長率」の概念の区別は重要。仮にバブル崩壊のようなショックでGDPの水準が10%下がり、失業率が2%上がったとして、その後にずっと潜在成長率(景気中立的なので失業率は2%上がった水準で一定に保たれる)を達成し続けても、経済のパフォーマンスとしては良いとはいえない。
・潜在成長率や供給能力といったもの自体がデフレの影響を受けること。実質金利高や、期待売上高の低下は設備投資を抑制するが、それは潜在成長率などにも影響する。今、需給ギャップが埋まったとしても、その供給の天井がデフレによって低くなっていたという問題がある。
結論
せっかくGDPギャップの算出をやってくれているのだから、わざわざ情報量の劣る潜在成長率だけを見る、しかも現在の潜在成長率を1995年にまでそのまま外挿したものをベースに見て考える必要がない。景気の循環で正負になるのは別としても、GDPギャップが概ねゼロにならずマイナスが続いていたら失敗していたことになる。しかもその失敗は、デフレによる設備投資の停滞によって供給の天井の低下が起きた(クリアが簡単になっていた)上での失敗なわけ。
デフレは悪で、リフレ政策でデフレ脱却すべし、とずっと思っていたんだけど、ちょー混乱中。 まず自分の理解を書いておくと、なんでデフレが悪なのかというと、賃金の下方硬直性や...
・1995年から今までの平均的な潜在成長率は、今この瞬間での潜在成長率と違うこと。 ・成長率はたとえば失業率が自然失業率のような水準にあるところから計算しているのでもな限り...
えっと、潜在成長率 = 実質成長率じゃないよ。Wikipediaからひくと 可変NAIRUアプローチでは、インフレ率の変化なしに達成できると見込まれる実質成長率が、潜在成長率ということになる...
早漏すぎる。デフレから(マイルド)インフレに変わった途端に、実質成長率が大きく伸びるなんてのは有り得ないっしょ。卍解じゃねーんだからさ。実質成長率ってのは名目成長率とGDPデ...
元増田です。レスありがとうございます。 えっと、潜在成長率 = 実質成長率じゃないよ。Wikipediaからひくと(略)これはつまり、NAIRU(インフレ非加速的失業率)の状態で、達成できると...
でも、なんで岩田副総裁は潜在成長率を低めに見積もられているのかな。日銀官僚に洗脳されちゃったんでしょうか? 日銀の推計が正しいと仮定すると、要はあんまり余ってなかった...
なんでデフレが悪なのかというと、賃金の下方硬直性や名目金利の非負制約(=実質金利の高止まり)で需要が落ち込み、潜在成長率が達成できないから ×潜在成長率 ○潜在GDP http://...