もう1つは、生徒に理解させることを目的としていない適当な講義。
何故なら先生が生徒は講義内容を理解していないと考えているため、
理解していなくとも単位が取れるようにしているためだ。
時々板書内容を説明するものの、その時生徒はひたすら追いつこうとノートを取っている。
追いつい頃には再び板書が始まっているので、生徒は内容を理解する時間もなく
再度ノートを取り始める。
このような講義で内容を理解できるわけがない。もちろん先生も状況を理解している。
だから、ノート講義の大半はテスト時に自筆のノート持ち込み可になる。
これが拍車をかけ、生徒は理解することを怠り、無意味にノートを取り続ける。
企業が採用活動をするときに、大学の成績をあまり当てにしないのも以上の理由からだ。
理解していなくとも簡単に高得点が取れる。信頼に欠けるデータなのだから当然である。
驚いたのが、僕の周りの友達では後者の講義を好む人が多かったことである。
逆に真面目に講義していた先生を非難していてとても悲しかった。
確かに1セメスターで1つの科目を講義だけで全て理解することは不可能である。
大学で学ぶ科目は専門性が強いので、学外でも勉強しないと理解できないのがほとんどだ。
先生達も無理だろうと思い、諦めて上記のような中身のない講義をしているかもしれない。
しかし、だからこそ私は斯様な先生に好奇心を掻き立てられるような講義をしてほしいと思う。
全てを教えることは無理にしても、短く簡単に本質を面白く説明するだけで、
生徒がその科目に興味が湧き自主的に勉強するかもしれない。
適当な講義のせいで、大学の本質を履き違えている学生が多数を占めている。
もう一度勉学の原点に戻ってみてほしい。
そして中身のない講義などなくなればいいと思う。