高校に入ると彼女は心機一転し、未経験の部活動に精を出し、そのために距離を置こうとなった。
まだ子供だった僕はどうしても離れたくないが為に、謎に体育館を100週してみせたり、兎に角無意味な抵抗を見せたが当然彼女の決意は変わらなかった。
やがて僕が離れなければ彼女の頑張りの邪魔になると感じた僕は了解し、しかし忘れられない自分がまた邪魔をするのではないかと感じ、自分の変化のためにも新しい恋をしようとした。
やがて高校を卒業、卒業式に二年ぶりに会話を交わした公園で彼女は彼氏を作らずに僕を待っていてくれたことを知る。
それから音沙汰なく10年が過ぎ、僕はその時の恋人と一緒にいる。
でも待っていてくれた彼女の事は忘れられないし、愛している。
きっともう結婚しているだろうが、それでも変わらず愛している。
セックスしたいとか、結婚したいとかじゃなく、二度と会えないとしても愛している。
彼女の待ってくれた二年間、僕は勘違いな行動で彼女を傷つけていた。
決して伝わることのない愛を枷にして生き続けるだろう。