菓子職人を目指していた。
専門学校に行った。
2年間真剣に勉強した。
有名菓子店でアルバイトもした。
本もたくさん買った。
フランス語の勉強もした。
毎日色んなケーキを食べた。
卒業して就職した。
実家を出て地方へ。
上京とは逆。
1ヶ月で心が折れた。
「理想と現実は違う」という言葉の本当の意味を知った。
本当に違った。
後は惰性で働いた。
毎日泣きながら親に電話した。
結局5ヶ月で辞めた。
最終日家に帰ってきてロフトベッドを眺めながら、
死のうと考えた。
「明日両親が迎えに来る」
と思い出して止めた。
泣いた。
それからフリーターを2年。
ひょんなことから拾ってもらって今は正社員として全く違う仕事を。
先月ふと
「お菓子作りたい」
と思って家で思うままに作った。
今までで一番美味しいものが出来た。
全部しまい込んでたお菓子関係の本を天袋から出してきた。
部屋で声出さないように泣いた。
30歳まであと5年
今の仕事しながら昔の夢を追いかけて独立しようと思った。
専門学校のホームページで情報収集しようと開いた。
中の良かった友達が、
「卒業生紹介」
ページに載っていた。
目の下に大きな隈を作って。
疲れているのを隠した必死な笑顔で。
あの笑顔の可愛かった友達が。
見ていられなくて閉じた。
また泣いた。
Permalink | 記事への反応(3) | 21:30
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がんばってね。
昔の友達が成功してると焦るよなw >全部しまい込んでたお菓子関係の本を天袋から出してきた してまでもう一度、理想と向き合えたのだから あなたの納得がいくまで、できれば楽しく...
目の下に大きな隈を作って。 疲れているのを隠した必死な笑顔で。 あの笑顔の可愛かった友達が。 を読んで「友達が成功していた」と取る増田の読解力が心配
泣き虫