うちの会社の場合、一番新卒採用が多いのは学士、で修士と高卒とが同じくらいという比率。
学士が一番多いわけだが、傾向で言うと学士の比率は減って、修士採用が徐々に増えてる。
職種はメーカー。
機械化で現場に人員がいらないようになってきているんだが、人間の目が必要になるような作業が廃せず、現場に高卒を毎年数人雇い続けてる。
景気や季節によって出荷量に変動があるような商品をつくってたりすると、そういう部署には派遣を使うのだろうが、幸いなことにうちの会社の製品は景気変動や季節の影響をうけないので。
あとは、事務。
紙じゃないといけない書類をチェックして、ファイリングし続ける几帳面さは要求されるが脳味噌が必要ないお仕事。
お茶を汲んだり、掃除とか(廊下とかは業者が掃除するのだが、機密書類があるようなところは業者を入れられない)の雑用屋さん。
現場の少人数化が進んではいるのだが、それ以上に生産管理や品質管理に人員がいらなくなってきてる。
IT機器の進歩で大量データを扱うのがやさしくなり、測定機器の高性能化もあり、そんなわけでホワイトカラーの少人数化が進んでる。
学士をとらなくなってきたのはたぶんそのため。
それから、でかい工場を立てるといろいろと市長や知事にいろいろ便宜をはかってもらわないとならないことがあるようで、地元の雇用に貢献ってことで高卒を雇ってるという面もあるらしい。
高卒が正社員で入社してくるのに、現場の大卒の派遣が何年経っても正社員になれないのをみてると、ちょっとかわいそうに思ったりする。
やはり可哀想に思う。
高卒でそこそこ大きな会社に潜り込むチャンスがあるなら、それはそれでアリだと思う。
でも、「大卒が就職できない=高卒なら就職できる」というわけじゃない。