最近、時間や世界線の乗り換えをネタにしたアニメが多いのはなんで?
http://blog.livedoor.jp/robosoku/archives/5628491.html
時間遡行モノが増えた理由。ずばり、ロマンスと相性がいいからだ。
その土壌として、美少女というキャラクターを主軸においたロマンスものがアニメ業界で確固たる地位を築いたからというのはもう疑いようもない。
ところで、「真実は時の娘」というメアリー1世の時代のコイン(4ペンス銀貨)、レオナルド・ダ・ヴィンチの残したメモなど、様々な所に見受けられるフレ-ズがある。
ロマンスにおいて恋人(へ)の心理こそが真実なのだから、真実が従うのは時間だけだ。
時間遡行モノだけは唯一、時間に抗ってある心理を確かめ、意思を貫いて事実に変えることができる可能性を持っている。
かつ、その可能性に向かって何度も挑戦する場合、ループという狂気以上に事実に変えるという目的がそのロマンスに真剣味を与え、感情移入の余地を持たせることもしやすい。
最後に、ジュリアン・ジェインズによる人間の心の仮説である二分心が提唱された著作『神々の沈黙-意識の誕生と文明の興亡』の巻末に近い部分では
「真実という概念そのものが、・・大昔の確実性に対して誰もが抱く根深いノスタルジアの一部」なのではないかとも示唆している。