2012-04-17

時の娘

最近時間世界線の乗り換えをネタにしたアニメが多いのはなんで?

http://blog.livedoor.jp/robosoku/archives/5628491.html

時間遡行モノが増えた理由。ずばり、ロマンスと相性がいいからだ。

その土壌として、美少女というキャラクターを主軸においたロマンスものアニメ業界で確固たる地位を築いたからというのはもう疑いようもない。

ところで、「真実時の娘」というメアリー1世の時代のコイン(4ペンス銀貨)、レオナルド・ダ・ヴィンチの残したメモなど、様々な所に見受けられるフレ-ズがある。

ロマンスにおいて恋人(へ)の心理こそが真実なのだから真実が従うのは時間だけだ。

時間遡行モノだけは唯一、時間に抗ってある心理を確かめ、意思を貫いて事実に変えることができる可能性を持っている。

かつ、その可能性に向かって何度も挑戦する場合ループという狂気以上に事実に変えるという目的がそのロマンス真剣味を与え、感情移入の余地を持たせることもしやすい。

最後に、ジュリアン・ジェインズによる人間の心の仮説である二分心が提唱された著作『神々の沈黙-意識誕生文明の興亡』の巻末に近い部分では

真実という概念のものが、・・大昔の確実性に対して誰もが抱く根深いノスタルジアの一部」なのではないかとも示唆している。

ロマンス真実を求め、時間遡行が昔を求めて行く中での心理描写が作品を観る人に普遍的な共感を与えるのかもしれない。

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