2011-11-29

長崎原爆資料館に行ってきた。

長崎市学会があったので、彼女連れて長崎に行ってきた。

大阪出身の私にとって、長崎県に足を踏み入れたのは初めてのこと。

学会の合間にいろいろ観光もして、原爆資料館にも行ってきた。

大阪で育ったものなら、しつこいくらい遠足社会見学平和学習と称してピース大阪に連れて行かれる。

学生時代広島原爆資料館にも行ったことはあった。

から、こんな資料館なんて見慣れていると思っていた。

しかし、この年になり、原発のこのご時世になって、思うことはいろいろあった。

強制連行された朝鮮人被爆者が云々、とか、改めて考えると民間人相手にとんでもないことやってるよなあ、とか、とても恐ろしい悲惨現実を見てちょっと茫然としたり、とか。

いろいろな感情と考えがわいてきた。


しかし、いろいろあった中でも、一番気になった資料がある。

それは、原爆投下後に、白血病患者が急増するが「ピークは6年後」という記録。

福島原発事故と、長崎原爆と、どのように比較していいのかわからないし、各人の被曝線量によってのみ語れることだとは思う。

しかし、あの原爆ですら、被爆者が白血病を起こすピークが「被曝から6年後」なのだ

中心地に近いものはおそらく、もっとはやい時期に亡くなっているので、爆心地からどのくらいの距離にいてどのくらい被曝した人が中心となったデータなのかはわからない。

仮に、福島長崎原爆比較しようもないほど小さな影響しか出していないのなら、このようなことを考えるのは杞憂かもしれない。

しかし、確実に影響があり、しか長崎ほどではないとすれば、影響が出るのに6年以上は確実に時間を要することになる。

ひょっとすると「福島原発崩壊後の白血病発症のピークは15年後」と後世に記録されるのかもしれない。

「20年後」となるかもしれない。


現時点ですでに、白血病患者が増えていると言われているが、本当に確実に影響が出ているならば、本当の恐怖はまだ始まってなんかいない。

政府のお偉いさんたちは、8月になると広島長崎に行って黙祷なんかしてるけど、何を見て、何を考えているのかわからない。

なんのための政治なのかを、よく思い出してほしい。

悲惨歴史を振り返って、本当にそう願う。

  • 実際の被曝量ってどうなんだろう。 原発内で作業してた被曝者がものの一か月とかで亡くなっていたしな。 原爆はすぐ死ぬ人らは多かったろうし、境目がよくわからんが。 そうか、6...

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