悩みの最終段階として、「もう自殺するしか選択肢がない」という認識が出来たら自殺に直結する。そこまでの段階まで追い詰めない事と、思い詰める段階に来てしまった人間をどうするかの2種類の対策が大事。
片方の「そこまでの段階まで追い詰めない事」対策について行政面から見てみる。必要なこと→他人と自分をそこまで追い詰めないための教育(根本の改善)、人の心をケアするシステム(悩みがなくなることはないので対処法的なシステム)。
1.他人と自分をそこまで追い詰めないための教育……具体的に書くと、問題解決能力を自分の中に養えるような教育と、対人関係でトラブルを起こさないための知恵の二本立て。
問題解決能力を自分の中に養えるような教育は家庭が担っている部分が現在大きい。あとは学校や地域社会も重要である。しかし、それらがうまく機能せずに習得することが不可能なケースも多々ある。そういうケースの場合どうするか。なんらかの受け皿が必要か。同時に既存のシステム(学校や家庭、地域社会の交流)の機能不全を解決できないものか。
対人関係でトラブルを起こさないための知恵というのは、基本的な知識と実践(応用)によって培われる。基本的知識として道徳や倫理、人付き合いのセオリーをどこで教えるのか、実践と応用を行うのは主に学校だが適切な環境を整えるにはどうしたらいいのか。
2.人の心をケアするシステム……自分の認識が歪んでないか確認する方法(認識の歪みは自己をさらに苦しめる)、傷ついてしまった心の処置方法(第三者の機関も選択肢の一つに加えてみるのも大事なのかもしれない)、等々様々なことが考えられるが、現状に合ったシステムはどんなものだろうか。一括かもしくは個別か、それともバイキングみたいに選択式か。年齢によって対処の仕方も違ってくるのも考慮に入れる。