2011-09-06

北朝鮮戦の埼スタの雰囲気が気持ち悪かった話

さらだけれど。

スタジアムは、ワアワアしていた。特に終盤に顕著だった。

チャンスの(というかチャンスをものにできなかった)ときだけワァーーッと騒ぎ声が響く。

指定席

まずは自分が座っていた辺りの印象から話そう。

あの日は協会関係者にいただいた北寄りバックロアーの指定席にいた。自分で買った南自由は人に譲った。

そこにはスタジアムによくいる「ぐだぐだうっせーけどたまに的を射たことを言うおっさん(にーちゃん/ねーちゃんの場合もあり)」の声がなかった。カテゴリーの関係もあるだろうが。

周辺が、とても静かで、もちろんシュートを外したときなんかはワアワアやっていたし決勝点の瞬間は総立ちだったが、とにかく大人しいという印象だった。ゴールのあとの、終了の笛を待ちわびるゆっくりとした手拍子にも、加わる人は少なかった。

ちなみに、ゴールの前に席を立ってしまたかわいそうな人は、見える範囲で二組だけいた。

■バックロアーから見たゴール裏

一番騒いでいたのは中央部。横軸中央の、上から下までのラインだけ、最初から最後まで手が動いていた(席確保の際はあそこから先に埋まって行ったんだろうか)。同心円状でなく、縦のラインが形成されているのが興味深かった。

それ以外の場所は、なんとなく、のっぺりしていた。抽象的な表現で申し訳ない。

今までの代表戦でも「お祭りみたいで楽しそうだなあ」と思ったことはあったが、のっぺりして見えたのは初めてだった。そこが気持ち悪かった。

帰宅してから映像を見ると、飛び跳ねていても声は張ってない若い人たちがいて、ああそういう「楽しみ方」もあるのだなあという感想を抱いた。喉より足が疲れそうだなあ。

■チャントについて

日本チャチャチャ、あとは似たような曲目3種類くらいで回していたような印象。

特定の選手が好プレーをしても「(選手名)チャチャチャ」ではなくほとんど「日本チャチャチャなのは

選手の判別がついていないのか、みんなでがんばってるんだから贔屓はしないという精神なのか、と勘繰りたくなる。

ゴール裏から起こったチャントに北が乗っかっていたのは聞いていておもしろかった。

切れ目ではなくて、一区切り付く前の途中から被さっていっていたように聞こえた。本当のところはわからないが。

ここぞというとき日本チャチャチャに対して、指定席周辺からの「呼応」が極端に少なかった気がする。チャンスのあとの手拍子のしやすいチャントにしても。

バックアッパーからは、時折、手拍子が雨のように降ってきていた。

けれどスタジアム全体で雰囲気を作り上げるには、1階席からの声援がもっとなければいけなかった。

ゴール裏→バックロアーという「繋がり」が絶たれているのは厳しい。

試合後、選手達の反応

選手ブログ試合後のコメントで「一体感があった」と褒められていた。

どういうことだろうと考えていた。

終盤、シュートが外れるたびにゴールへの期待感が高まっていく、それは(たぶん)あった。

思うに、ゴールを信じて声を張り上げていたサポーターたちの気持ちと、最後まで諦めずに北側のゴールに攻め続けた選手達の気持ちが、一体となっていた、ということ……なんだろう。

でも、私は、もっと良い雰囲気を作ることができたはずなのにと、思わずはいられなかった。

気持ち悪いのは私だ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん