2011-06-24

東日本大震災ホットスポット…各自がネット公開

「正しい測定を」

 東日本大震災以降、ホットスポット存在が話題になっていおり、インターネットブログなどには個人が測定した数値を公開する動きが活発になっている。ところが、計測器は適切に使わないと誤った数値を出しやすい道具でもある。科学者らが中心となり「より良い測定の仕方を知って」と呼び掛ける動きが始まっている。

 ネット上には、個人が測定した数値を公表し「政府の測定よりも高い。(局所的に高い値で検出される)ホットスポットではないか」と警戒を呼び掛けるサイトもある。気象庁など公的機関が行う測定は照り返しの影響が少なく、地面からも一定の距離がたもたれた条件で行われている。しかし、市民の中にはそうした測定方法に疑問の声をあげる人たちもいる。熊谷市在住のAさんは、アスファルトで舗装された駐車場の地面付近で計測器の値を指さし、「ニュース毎日報道している数値よりかなり高い、行政は信じられない」と語る

 こうした状況に、大阪大の菊地教授エア御用学者)は「草の根測定は大事自分の周りの数値を知りたいという気持ちは後押ししたい」と話す。また、「このままでは大阪でも8月中には例年の最高数値の倍近い数値が観測されることが予想される」と注意を呼び掛ける。

なお、環境庁では測定の注意点として、

  • 日中において、極力、建物などの日陰にならない場所であること
  • 機器設置箇所および周囲の地表面がアスファルト、コンクリートで覆われていないこと
  • エアコンの室外機やその他の排気口などが近傍になく、人工的な排熱の影響を受けないこと
  • 周辺建物から最低5m程度、離れた場所に観測機器が設置できること

などをあげている。気温を自分で測定する際には気をつけたい。なお、多くの自治体では熱中症は命を落とすこともあるので、節電意識しつつも必要に応じて空調を行うことやこまめな水分補給を行うように注意を呼び掛けているが、大阪府では電力が足らない場合一般家庭などにエアコンを止めるよう呼び掛けるとしている。

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