2021-04-15

日本トイレキレイすぎる

キレイだし数も多すぎる。

あらゆるところにほぼ誰でも使えるトイレがあって、しかもその大半がキレイで最新型。

最近車椅子ユーザー公共交通を巡る論争が巻き起こったが、ハッキリ言ってトイレに関してはここまで多機能トイレがあらゆる施設に充実し設置されている国は日本くらいしかない。

トイレに関しては間違いなくバリアフリー先進国である

欧米だと国の威信がかかった最新設備空港や高級ホテル・高級レストランしか出会えないクオリティーのキレイトイレが、日本ではその辺の公共施設ファストフード店にある。

恐らくマクドナルドケンタッキーフライドチキン世界一トイレキレイ機能なのは日本だろう。

日本すごいって言いたいのではない。

どう考えてもこれは異常だと言いたいのだ。

どこの国においても清掃という仕事は常に人手不足募集が繰り返される労働集約産業典型であり、一般的には知的労働や激しい肉体労働従事できない高齢者や諸事情のある労働者が行う仕事だ。

一部のテーマパークや高級商業施設を除きそもそもその仕事自体に高いモチベーションを持つ事を想定していない仕事であり、利用者もその背景を理解した上で用を足すのが当たり前の認識である

他の先進国における一般的公共トイレ風景は、ホースの水圧でバーッと汚れを流して床も壁もとにかく水でびしゃびしゃのまま。

便器や洗面台や鏡面の細かい汚れやカビもそのままでトイレットペーパーはそもそもいか日本とは比べ物にならない低品質なモノばかり。

それなりの値段を取るホテルでもロビートイレなんかはこのクオリティーの国も沢山ある。

それでもそれにいちいち文句を言う顧客なんかいない。

何故ならトイレの清掃に高い人件費費用がかけられてるなんて思っていないし、そもそもそうするべきなどと思わないからだ。

現実的に安い賃金に対して様々な理由意味合いを強引に関連付けて正当性を持たせようとする圧力こそが日本の異常性の正体である

割りに合わないことをしないのはヒトの本能だ。

ところが日本ではこの本能に素直に生きる事をよしとしない伝統があるのだろう。

日本に遊びに行きたい外国人は沢山いるが、日本で働きたい外国人ほとんどいない。

安くて品質の良いモノ・サービス提供し続けてくれる「おもてなし」は受ける側としては素直に嬉しいが、こんな事をいつまでやっても自分自身が豊かになれる事はないのにと思う。

トイレキレイな事に疑問を持つ日本人が増えれば、日本労働環境はいくらか改善されるかもしれない。

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