2016-10-23

少年の日の思い出

ふと思い出したので書いておく。

10年以上前の話になるが、安っぽい恋愛ストーリー登場人物になっていた時期が自分にもあるのだ。

それは中学の頃の話で、中学の何年だったかまでは覚えていない。

地元で一番大きな夏祭りに、そこまで親しくない友人に誘われた。

曰く、女子2人と彼と自分の4人で行くということらしい。

彼はそこそこモテる男であり、自分は数合わせの添え物なのだと感じた。

親しくないとは言え、同じ部活動所属し、家に遊びに行ったこともあるぐらいの仲で、しつこい懇願を断ることもできなかった。

待ち合わせの場所で合流する。

女子の一方は案の定、彼のことを好きだと噂される子であり、予想を裏切らなかった。

もう一方はどうか。自分と幼馴染で気の強い女子であり、なるほどこの2人で彼を取り合うわけかと1人納得していた。

彼は女子の1人からお小遣い」をもらっていたようだが、当時の自分は気にしなかった。

いいなー俺も欲しい!ぐらいの気持ちであろうか。

しばらく4人で屋台を回った。

ダブルデートと呼ぶには歪で、2+2ではなく3+1の構図・・・のはずだった。

幼馴染が諦めたのか、彼ともう1人の女子を2人きりにしてあげるというようなことを言い出し、必然的自分と幼馴染2人で歩くことになった。

無言のまま歩いた。

失恋しているのだろう彼女に、なんと声をかけたら良いのか分からなかった。

彼女一言、「私と付き合わない?」と言った。

ここで1つ問題がある。当時、自分には好きな幼馴染の子別におり、彼女もそれをよく知っていたのである

の子と付き合いたいのなら私の許可を取ること、といった会話をしたことを覚えている。

そして自分の住む町は田舎、学年にカップルは数組いるが、それは連絡網のごときスピードで伝達されていったことを思い出す。

すぐ茶化される目に遭うのは目に見えているし、もっと現実的問題として、付き合った男女が何をするのか分からなかった。

色々な思考が頭を巡り、答えることができず、言葉を濁すだけであった。

彼女はすぐに話題を変えた。

あそこにかっこいいお兄さんがいる、みたいな、そんな話をしていたと思う。

気まずい空気がなくなって、自分はほっとした。

彼女が立ち直ってくれて良かったと思った。

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