2014-06-30

海の思い出

小学生低学年の頃に幼稚園で一緒だった友達家族ぐるみキャンプに行った。

1泊2日の帰りに海によって遊んできた。

日が暮れる前に海から離れた。帰りの車の中で後部座席に俺と友達とその弟で座っていたのだけど、気が付いたら眠ってたらしく、起きたら自宅のベットにいた。

遊び疲れて眠り落ちるというのを経験したのはこれが唯一だと思う。眠り落ちるというところと家族ぐるみというところがとても幼少期の思い出に向いてる。

中学生の頃とても仲の良かった友達がいてそいつしか遊んだ記憶がない。

ある日俺とそいつどちらからともなく海に行こうということを言った。

正確には街と海の間にある林を抜けようと言っていた気がする。林の中に人が通れるようになってる道があってそこを抜ければ海に出るのかという真偽を確かめようとした。

40分程かけて林の向こう側に出た。林の中で散歩してるおっさんとか見えないクモの巣とかゴミ不法投棄禁止の張り紙があったのが印象深い。

結局海を見れたのかどうか覚えていない。でも現代のガキにしてはずいぶんと自然的というか活動的というか一昔前の子供みたいな遊び方をよくしてた。

高校生になってテスト期間中学校は午前で終わった。

高校の近くで飯を食べて、特に遊ぶこともなく電車で家に帰った。

午後1時か2時くらいに地元の駅に着いて改札を抜けるととても新鮮な感じがした。自転車の帰り道もどこかしらいつもと違っていた。

午前で終わることに高揚感があったのかもしれないし、昼間の学生が少ないのも一因かもしれない。

家に帰ってもテスト勉強なんかするわけないし、テレビだって平日の昼間だから面白くない。

地元友達高校が違うからテストの時期も違う。昼間からパソコンネットをするのもなんだかはばかられる。

自転車に乗って海に行こうと思った。

林の中ではなくきちんと整備された道を行った。その道は人が歩いてることはまずなく、いてもランナーくらいだし、田舎からランニング趣味の奴も少ない。

車通りも少なく少しくらい大きな声で歌っていたって誰も聞いてる人なんかいない。

海について自転車を停めて防波堤に寝転んでみた。誰もいないと思ったけど、砂浜で絵を描いてるおじさん、バイク車でツーリングドライブしてる人、大学生とおぼしきカップルがいた。

帽子を顔に乗せて陽をさえぎりイヤホンをつけて音楽を聞きながら季節の過ぎた海で寝ていた。今こうやってロマンチックなことしてる高校生なんて俺だけだろうなと思った。

すごく楽しくてその状況に酔っていたけど、こんなことをしてる俺ってマジキモイとも思っていた。

今が上手くいってないとどうしても過去の思い出ばかりに目が向いてしまう。

もう夏だし夏の思い出ばかり思い出す。遠くから聞こえてくる太鼓の練習の音や野球をやってるガキの声、自転車にのりながら意味不明な会話をしている小学生の声が聞こえてくると胸が痛む。

俺の人生どうなるのかという思いと、感受性豊かな人がもってるセンチメンタルな切なさがこみ上げてくる。

はいつも今日こそ俺の人生好転する日だと信じている。信じたいと思う。

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