入社して半年、おかげさまで上司に気に入られ、ペーペーから一つ上の管理職へと昇格させていただいた。
今年の正月までニートだったことを考えれば、最低賃金700円弱の地域で1000円頂けるというのは実に光栄なことなんだと思う。
しかし、結局時給が上がるということは責任も増えるわけで、毎日がつらい。
上には指導されっぱなし、下は手が掛かりすぎる。
今が一番つらいときだと、時間が経てば慣れも出てくるはずだ、今踏ん張れ、と自分に言い聞かせている。
正直仕事辞めたいと思うこともある。
でも、だ。
この職に着く前、ニートからのリハビリを兼ねて銭湯のアルバイトをした。
地域の中でも特段利用料が安く、お世辞にも客層は良いとはいえない。
マナーの悪い客も多く、たった数百円で神様気取りの人達も少なくは無かった。
安い時給で良し悪しも判断できない客から見下され、社長すら「お前らは何処も雇ってくれないような低層なんだから、ここで働けるだけ幸せだと思え」と平気で言うような環境。
自分でなくても出来る仕事。いうことを聞けばいいだけのコマ役だ。
こんな安い時給で、従業員も大事に出来ない経営者の下で、お客にこんな扱いをされるのは真っ平だ!
そう思って一ヶ月半で辞めてしまった。
でも、今の仕事はどうだ。
少なくとも、自分を多少なりとも価値のある人材として扱ってくれる。
時給だって決して悪くは無い。
さらに従業員として認め、成果を生むようにサポートもしてくれる。
仕事内容は複雑でマニュアルどおりに行っても成功することのほうが少ない。
常に臨機応変に立ち回り、状況を判断し、そのとき一番良いと思う判断をしていかなければならない。
自分にしか出来ないことを、自分でやっていく権限をもらっている。
自分も若くは無い。
年齢的に出来ないことのほうが多くなってきた。
自分を価値あるものとして迎え入れてくれる今の会社こそ、大事にしなければならないのではないか。
いやになったら辞めればいいと、どこかこの仕事と向き合うことを避けていたのだが、そろそろ本気で腹を括らねばならないような気がしている。
結局、楽に生きていくことなんか出来ないんだ。
本当にそれを、痛感している。
管理職なのに自給? それ管理職じゃなくね?
中学生が一生懸命考えて書いた文章なんだよ!生暖かく見守ってやれ!
それ課長じゃないの。 時給換算で労働体制を考えなきゃならんとか(べき論で)。