2012-12-25

UNIQLOに見るブラック企業というもの

http://anond.hatelabo.jp/20121224144304

UNIQLOブラックだって話題の記事をいくつか読んだけど、すごく分かる話だ。

経営者自己責任と信賞必罰を原動力に、意欲と危機感を持ってとても高いモチベーション仕事をしている。

その原動力を持たされていない一般社員に同等の仕事を強制しても、得るもの経営者とかけ離れていたら色々な弊害が出てくる。

経営者自分社員の原動力の差=温度差を感じる事が難しい。これが何よりの問題だと思う。

理屈ではベストを尽くそうとしている自分の方が「より良い・正しい」と思いがちなので、否定する人が居なければ熱意があるほど暴走してしまう。

社員側としても「これは良い経験、いずれは自分のためになる」という殺し文句を使われてしまうと、自分が発言権を持たされていない限り我慢するか見限るという二択に詰め寄られてしまう。

上昇志向を盾にされているから、見限る事が逃げるように感じられて、まじめな人ほど精神を追いこんでしまう。

自己投資的な上昇志向は、見栄えは立派だけど、必要のない人間押し付けるのは単純に迫害だと思う。

原動力なく努力できる人なんてほぼいないはず。そういう人を焚き付けたり見下したり嘆いたりしても不毛なだけだ。


熱意のある経営者の元で展開される労働環境は、信賞必罰が保証されている(特に信賞!)か否かでラインが引かれると思う。

お金でも気持ちでも良いけど、経営者視点ではなくて社員視点で信賞と感じられるもの保証されていないとブラックと呼ばれる。

ただ、経営者にこの温度差を知って受け入れる機会が少ないのも確かだ。察しろというのも難しいのかもしれない。

働く側も、ちゃんと仕事をして発言権を得る必要があるけど、アラートを出していかないといけないのかもしれない。

経営者に認められている立場の方々がこの辺の温度差をうまく伝えられるなら、高い情熱を持った社長を活かしつつ人が離れない職場を作っていけると思う。

アラートを出されて受け入れる事ができるような部下を得られるかは、その会社の器によるけれども。

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