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はてなキーワード: 張り子の虎とは

2024-03-24

anond:20240324180435

張り子の虎が『勝たなければ無価値』と喧伝する

キミは広告選択の海に溺れる

外道の世に命 いらぬと散る 人の

2023-04-18

自衛隊が「戦えない」のは明白だと思うが?

陸自ヘリを思い出せば明白だろ。

自分敷地ヘリをただ飛ばすだけのことが出来ないんだぞ?

訓練のために危険な飛行をしていたのでもなく、その地区の一番偉い人を載せて最も安全飛ばしていたであろう状況で駄目だったんだ。

しかしたら、その偉い人が「ねえもうちょっとアソコに近づけてよ」と言って、それが危険と知っていても階級に怯えてそのとおりにして墜落させたとかなのかも知れない。

どっちにしろ、こんな連中は「戦えない」と言っていいだろう。

その上、幹部分散して登場させることもせずまとめて一つのヘリに乗って全滅したのだ。

僚機もいないか事故の状況さえもまともに分からない。

教訓を得ることが出来るかはブラックボックスを引き上げられるかの運次第だ。

失敗しないように努力することも、それを致命的にしないことも、そこから教訓を得る準備さえまともにない。

こんな奴らが「戦える」のか?

自衛隊のしょーもなさはこのあとも続く。

海底から引き上げに挑んだ「ちはや」のグダグダっぷりだ。

飽和潜水が出来る凄い奴らですよと鳴り物入りでやってきて、結局機材不良のために中断。

その次の日も海が荒れているからと中断。

モタモタとしている間にヘリの残骸はどんどん海底の奥深くへと流され、入り組んだ所にありすぎて回収できるかわからないと来ている。

なんという作戦遂行能力の低さだろうか……。

「戦えなさそう」というよりも、既に「戦えていない」と言って良い。

自分敷地の中をちゃんと飛ぶことも出来ず、仲間を助けることも出来ず、その原因を探る能力さえまともに存在しない。

これが実戦で敵がいたらあっという間に壊滅している。

機材トラブルからの自滅、情報を失っている所から次々と状況は悪化、モタモタやってきた援軍は役立たず。

エイリアン映画怪獣映画の噛ませ犬のような有様じゃないかこの軍隊は。

ハッキリ言う「戦えない」。

間違いない。

既に「戦えてない」。

現状を見るにそう言わざるをえない。

災害救助の人足張り子の虎にはなるが、正直言って無駄飯食いに片足以上突っ込んだ状態だろう。

2022-04-15

ウクライナ戦争日露戦争というより日清戦争に似てきた?

張り子の虎であることが世界中に明らかに

核兵器がなく20世紀前半なら敗戦後に列強から食い物にされるコースに見える

そして20世紀前半メンタル現代国際社会にも存在し得ることを先に出したのはプーチンなのだ

2021-05-06

念仏宗無量寿寺 京都での儀式

京都での儀式入信した事は例え親家族であろうと口外禁止

無量壽寺の名バラしたら無間地獄へ落ちると脅される。

1. 白装束に着替え、儀式での作法を覚えさせられる。「南無阿弥陀仏」と10回唱え、独自の拝み方を

覚える。信貴山朝護孫子寺張り子の虎のように、首を振って頭を打ち付け眉間(白毫)の第三の目を開

儀式練習

2. 儀式は仏間で行われる。手を消毒薬で洗い、口を塩水でゆすぎ 再び手に塩をつけて流す。一人ずつ

順番に並び、仏間に入る。目をつむり、胸元で死人の様に両手を組み、襟をつかむ。合図で前にある打敷

きに頭を打ち付ける。  

 「よし」と言われ、信心決定となる。お礼で、五体投地と「南無阿弥陀仏」を唱える。

3. 仏間は暗い布で囲われ、祭壇と阿弥陀如来の掛け軸がかかっている。 日光菩薩月光菩薩と一体に

なる儀式。善知識と対面して座り、片手を合わせる。善知識の「南無阿弥陀仏」を復唱した後、強く息を

吹きかけられる。口をつけた盃の水も飲まなければならない。日光菩薩10回、月光菩薩は5回行う。

4. このことは絶対に他言してはいけないと宣誓させれれる。順番に、鈴を鳴らし、「絶対に他言致しま

せん」と誓約

5. 次の日は、朝早くから白装束で仏間に入る。その後、菩薩となった証を見せ

るとのことで、黒法衣で外に出る。太陽直視することができるようになったとのことで、太陽輪郭

はっきりと見える。太陽を見た後でも足元の暗いところがはっきり明るく見える(日想観という)。

6. 儀式を受けたので、死して六道輪廻に入らず、阿弥陀のもとに行ける身となったと説明。そして、

これから誓約を守らないと六道輪廻に逆戻りになる。

7. もうひとつの証は、化仏化菩薩を見ることができる。また外に出て、黄法衣の方に見方を教えて

もらう。方法は、青空を見上げ、眉間の20cm程前に焦点を合わせていくと、空中に白い小さな光が飛

び回るのが見える。眼鏡をかけても見える。背景を白い壁に移しても見られる。

 【参考:ブルーフィールド内視現象】 http://nenbutsushu.blog.163.com/blog/static/192499239201171183815163/

8. このほかに月を見ること(水想観)もある。日想観・水想観・化仏化菩薩、この三つが重要であ

る。最後に「南無阿弥陀仏」と写経した紙を仏間に供え、線香をあげて経を唱える。そして、写経した

南無阿弥陀仏」の紙は、家に帰り、夜中12時前にへその上に貼って眠った後、早朝、近くの川に流し

に行く(御六字)。

2018-03-06

anond:20180306104207

沈黙の艦隊自衛隊まったくの無活躍だよ。撃たれても何もできない張り子の虎の憤りは描かれてるけれど。

そもそも沈黙は当時の冷戦下での日本の無戦略アメリカ世界戦略批判して、

未来世界政府を前提とした地球規模の超国家軍隊創設をけしかける話だしな。

沈黙紺碧艦隊当時の日本人のフラストレーションのあり方と現代の「ネトウヨ」の方向性ってわりと真逆だと思うわ。

2017-12-04

ネタを新鮮なうちに

深センネタ便乗だが、そこまで感情的になる問題なのかな?とは思います

 

要するにデメリット(?)としては、実は、単に日本人としての自尊心問題であるだけはないか?というのが個人的認識です。

 

でも、逆に、日本目標としては、深センみたいに成りたいんですかね?

もちろん、成りたい部分もあるけれども、成りたくない部分もある、と言うか、より現実的に言えば、成れる部分もあれば、成れない部分もあるというのが正直な所ではないでしょうか?

 

「街が活気に満ちあふれている」とか「テクノロジーが凄い」とか良い面はあるでしょう、だけれども、悪い面もある、という話でも無く(笑)、良い面でパクれる部分はパクれば良いんじゃないでしょうか?

 

実際、深センにはメルカリ研究所があるそうですよ。

そして、先行している中国サービスをパクって日本で展開するということをすでにしています

遣唐使みたいですね。

 

もちろん、悪い面というか、見習いたくない面もあると思います

 

例えば、この辺とか?

  

中国進出する外国企業義務付けられた「新規制」

https://myjitsu.jp/archives/36430

中国政府はこの秋、企業設立時に登記する名称について禁止事項などを定めた新ルール公表したのですが、

具体的な禁止例として『大和』『大東亜』ばかりか『支那』なども禁止しています

(中略)

企業名には中国標準の漢字簡体字)を使うことを義務付け、アルファベットなど外国文字アラビア数字使用

禁じています。知られていませんが、外資系企業合弁企業には、社内に共産党関連組織を設けなければならない決まりがあるのです。

 

実際、中国では習近平権力が強大化し、すでに思想統制の動きが大きくなってきています

彼らが狙っているのはシンガポールのようなITを利用した統制経済なのではないでしょうか(シンガポール華僑が仕切ってますしね)。

一方、金を持っていない貧乏人には辛い世界でもあります(実際、中国には人権もないですしね)。

 

中国「ドリーマー」置き去り、アリババ政府服従

http://jp.wsj.com/articles/SB12451388080357464819004583548313249288682

 これを中国版ドリーマーの今と呼ぼう。

 

 中国北京市はここ1週間に出稼ぎ労働者の多くが住む安アパートで死者を出す出火が発生したことを受けて、安全対策として大量の出稼ぎ労働者強制退去に着手した。

 

 米国でドリーマーと言えば、幼少時に親に連れられ入国した不法滞在者を指す。中国のドリーマーは、より良い機会を求めて農村から都市にやって来る出稼ぎ労働者だ。その多くは、居住権も限定的で、市の行政サービスほとんど受けられず、二流市民としての暮らしを余儀なくされている。

 

失業者数も桁が違う。

 

卒業失業新卒800万人の中国就活事情日経ビジネスオンライン

http://b.hatena.ne.jp/entry/business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/112900054/112900001/

 

日本人内心の自由を非常に尊重すると思うんですよ。

ネトウヨオタクだって思想統制なんて、受け入れられないんじゃないですかね?

(というか、内心の自由尊重オタク文化繁栄させたのではないでしょうか)

反面、「弱肉強食を認め、弱い者を切り捨てている」面もありますが、それも受け入れられるんでしょうか?

 

中国はすごい」「日本はもうダメだ」「いや、中国張り子の虎に過ぎない」「バブル中国など恐るるに足らず」

ほとんど全部感情論じゃないですかね?(女性ヒステリー的な)

それならば、使える物を使って、強かに生き延びる手段を考えた方がまだ生産的な話だと思うのですが、どうでしょうか。

2017-04-05

自民党に鉄槌を食らわせるため民主党に入れる」

思えばこれが本格的な失敗の始まりだったな。

民主党というダモクレスの剣天井釣り上げられいつ落ちるか分からいか効果があった。

落ちた所で地面に突き刺さるだけというイメージを与え、更には新品の頑丈な糸で釣り直された今、民進党野党としての存在意義は大幅に減衰している。

政権を変えちゃうぞと脅すための装置として機能させるには、あの時の未熟な民主党政権を取らせるべきでは無かった。

張り子の虎に実際に戦わせるべきでは無かった。

そこを分かっていなかった国民の多さにただただ呆れる。

この国をだめにした原因は官僚だけではない、国民もまたそれに加担している。

2017-03-30

今期アニメレビュー

・うらら

キャラは可愛かったけど話は微妙キャラの可愛さだけで推していけば良かったのになんちゃってシリアス要素モリモリにしたせいで安っぽくなってる。謎シリアル典型例として名前が残るレベル

昭和落語

クールキレイに終わっただけに今回は何をやるのかと不安があった。序盤こそ引き伸ばしを感じたが師匠の死から次の世代に受け継がれるまでの流れはここまで見続けてよかったと思わせるだけの力があった。

・竜の歯医者

エヴァっぽさの塊。映像は凄いが話は思わせぶりな張り子の虎っぽいので考察はするだけ無駄匂いがするので深追いはしない。

アイドル事変

小泉パフォーマンス政治否定させた所で勝ってた。主題歌つんく♂なのも強い。病気になって業界から姿を消してる間にギャラが下がっていたのだろうか。

亜人ちゃん

オッサン邪魔

Rewrite

詰め込みすぎというよりも取捨選択の失敗。子供になったヒロインが可愛かった事ぐらいしか覚えてないわ。

ハンドシェイカー

画面がうるさい。話は薄い。

・カオチ

リライトに継ぐ原作圧縮失敗アニメその2。圧縮たからつまらないというよりも演出が下手。積み上げが原作より薄くなることを理解しつつうまく料理する手もあったはずなのだが。

・このすば

いつもの4人に久しぶりに会えたって感じ。一通りの起承転結を前回やっているので外伝のような感覚に。敵のスケールも変わらないし物語的盛り上がりは薄い。話もキャラの魅力を横に広げる形が多いし続きというゆうかやっぱ外伝って感じ。

バンド

登場人物の香ばしさが凄い。頭のネジをぶっ飛ばしている本数がダンチ。話自体面白くもないしキャラの魅力で引っ張るアニメだった。その魅力が頭のおかしさってのはどうなんだろうか。

・リトアカ

映画の焼き直しではなくて新規の話だらけの新しいアニメになっていたのが良かった。ストーリーはあまり面白くないけど映像ギャグのキレは高い。ギャグをやりつつ話を進めるのも上手いんだけど、それでもまだシャリオシャリオ言うシーンにはクドさがあるんだよなあ。それしかアッコにはないのは分かるんだけど。

・ガヴリール

ガヴのキャラだけでほとんど話引っ張ってたな。れんちょんが1人で頑張ってたのんのんを思わせるわ。

・けもの

今年のナンバーワンは決まったな。映像こそ低予算だけど、ストーリーの納得感やお芝居の出来、キャラクターの活かし方や全体の空気のまとまりっていうアニメ重要な部分で他より頭一つと半分抜けてる。これで作画が良ければ本当に今年一番狙えるんだけどモーションが不自然に止まっている箇所が結構あるからなあ。予算が少ないほど口出しは減るから作品にまとまりが出やすくなるけど、予算がないのは作品に如実に出てしまうっていうジレンマがよく分かるアニメだった。大人数で作りつつしっかり意思疎通してその上でプロデューサースポンサーが変な事言わずに作ったアニメが増えねーかなー。

メイド

かんなちゃん可愛い。かんなちゃんと小林だけ居ればよかった他はチェンジ

あいまいみー

天然の意味不明さが減って人工物が混ざってきてる気がする。

幼女

勢いが合ったのは最初だけかなー。全体的にキャラ立ってるようでキャラがあまり立ってないから退屈なんだよね。話も世界大戦知識社会人としての記憶を持って子供からやり直したらこんなもんだよねっていうテンプレだし。あと主人公がTUEEEする割には盛り上がらないよね。はいはいTUEETUEEってなっちゃう。アオイホノの「車田先生ベタを見習え」ってアレなのかね。作者の気恥ずかしさが漏れててノレないんだなー。しぇんきの方がぶっちゃけオモロイ。

鬼平

どっかで見たような話が多くて退屈だった。そういうお約束を楽しむ作品なのだろうけど、自分はまだまだ様式美だけで30分楽しめるほど老いぼれちゃいないようで。

クラシカロイド

主人公変えた銀魂銀魂よりは安定して面白いけど大当たりの破壊力は少し劣る印象。お約束にあまり縛られてない作りなのは好き。

3月のライオン

原作の力をそのまま活かしたアニメ。なんだけど原作の持つ行間までは再現できなかったかな。動きやイメージ完璧なんだけど、コマコマの間の空白を補完することで作品が染み込んでくるっていう漫画という表現法の持つ副作用原作が活かしすぎているんだよね。だからアニメになるとそこが零れ落ちて結構別物になっちゃった印象。でもイメージ再現は本当すごかったよ。

オルフェンズ

どうしてこうなったどうしてこうなった!決定的なアクションを起こすのを後回しにしすぎだった。前半2クールと後半2クールでガラリと話の方向性を変えればよかったのにダラダラ同じことをやり過ぎ。そのくせ最後に焦って話を無理に動かすからとっちらかってる。2クール目~4クール目前半までの中弛みのせいで話をまとめる時間が無くなってるのが本当に痛い。ここまで酷いと時間不足を理由に話を雑に纏めたいがために引き伸ばしをしてたんじゃないのかって勘繰りすら生まれそうだよ。

2017-03-10

だいたい自民党のせいなんだよなああああ

最近若いのはリベラルが悪いリベラルが悪い言うけど、バブル時に無駄地方に金をばらまいて浪費したのも、バブル崩壊時にはまだ余力があったのに目先のことだけ考えて年金問題先延ばしにしたのも、「景気が良くなったら全て解決する」って大嘘こいて小手先の改変だけで改革を終わらせたのも、派遣をやっちゃいけない製造業まで解放しちゃったのも、少子化問題女性が悪い家庭で何とかしろ若者結婚しろで終わらせたのも全部自民党なんだよなあ。

諸悪の根源はほぼ五十五年体制を維持し続けた自民党

今金握って各派閥ドンになってるお年寄りは行動成長期からバブルまで恩恵にどっぷり浸かったヤツばかりだからね。

第二党の存在感張り子の虎しかなかった社会党にも大いに責任はあるだろうが、根本経済界癒着し続け、長い間行政司法と馴れ合ってきた自民党が悪い。

どんだけ煮え湯飲まされたかを思うと、絶対自民党には投票できない。

バブル期バブル崩壊時に自民党のお偉いさんがメチャクチャ無責任だったか知らない若い奴の物知らずにも苛立つけど、それよりも今40代~30代後半であれだけ就職難で苦しめられておきながら自民党を支持するようなのには怒りしか感じない。

2017-02-12

テスラ張子の虎

テスラ3の販売がまたもや遅れるそうだ。2018年ギリギリとの報道もある。

イーロン・マスクの口八丁ぶりは孫正義に通じるものがある。

経営者として優秀なのは疑いようがないのだが、その商売方法詐欺一歩手前。

過去1年間の主要自動車メーカーの発表が計画通りであるならば、

テスラが掲げるモデル3の価格、航続距離自動運転機能のいずれもが、

2018年ではスタンダードものになり優位性はなくなっているものと思われる。

あくま2016年に発表し、2017年に発売することに意味があったのだ。2018年では意味がない。

ここで勘違いして行けないのが、テスラ保有する自動運転機能は他社より先進的なものではないということ。

国内を含めた他社も既にテスラレベル技術保有しており、あとは法規かいろんな制約で発表していないだけだ。

昨年フォード日産自動運転を20XX年に実現しますということを大々的に発表したが、

これは「行政とのロビイングの結果なんとか国交省やNATSAから許可下りる目処がたちそうです」と読み替えたほうが正確である

決して開発の目標ではない。なぜなら既に開発はほぼ完了しているからだ。

もっと正確にいえば、モービルアイというイスラエル部品屋とコンチネンタルという部品屋が自動運転に関してかなりの知的財産保有

その主導権を握られている状態であり、自動車メーカー単体で他社を出し抜くのは難しい。

で、テスラに話を戻すと、彼らはそういった業界ルールに縛られにくいベンチャーであることを強みとして、自由発言をしているだけということだ。

なので、テスラ自動車は、張り子の虎である。その張り子の虎が自慢大好きの富裕層ウケるわけだが。腕時計と同じである

モデル3は普及モデルと銘打っている以上、張り子の虎というわけにもいかない。ここからテスラ正念である

2016-02-08

製薬業界の現状と今後

今、日本には1兆3,000億円ぐらいのバイオ市場があります。これは人口当たりにしますと米国より多いんですけれども、内容を見てみますと、その8割ぐらいがライセンスイン、あるいは輸入ということになります日本は、見事にバイオ世界では張り子の虎になってしまいました。どういうことかというと、日本バイオ産業の人たちが、1980年代の第一期バイオ研究開発競争ときに、この技術プロセス技術だと認識したわけです。ところが米国は、もう1980年からバイ・ドール法を成立させて、これから国際競争知的財産だということを認識しておりました。バイオにおいてもこれはIP知的所有権Intellectual Property Rights)のゲームだということを認識していたということになります

例えば1980年日本企業25社が遺伝子組み換え技術アルファーインターフェロンをつくっておりました。ところが今、日本市場で組み換えアルファインターフェロンを売っているのはたった2社。米国のシェーリングプラウ社とスイスホフマン・ラ・ロシュ社、この2社です。彼らは物質特許を持っている。ですから日本企業はどんなに安くつくろうと市場から駆逐されていったわけです。

日本バイオ産業20年間を無駄にしたのはどういうことかというと、IP競争だということを認識しなかった。安く、納期に間に合って品質が良ければ勝てると思ってしまったんです。これは、ゲームルールの設定に関与できない、極東の一小国としてのいつもの悲哀ですけれども、米国国際ルールグランドルールを変えるときには、必ずそれを認識して早めに対応しないと常に負けてしまうということです。日本特許庁がこれに対応できるようになったのは1994年からです。ですから15年近く私たちは違うゲームをやってしまったんです。米国は、大きなグランドルールデザインをしながら国際競争の質を変えてきたんですけれども、日本は15年間そこを無視してしまった。そこに大きなポイントがあります

日本医薬品業界でもやっとこの失敗がわかってきたのですけど、バイオ機器業界みたいな弱小業界にこれを理解する人間いるかどうかです。

2014-05-10

http://anond.hatelabo.jp/20140510003704

ブクマで書き切れないのでちょろっと書く。眠くなったら途中ででも問答無用で寝る予定。

>険悪な関係を広げる中国ではあるけれど、かつては「中華」にふさわしく、東アジアのみならず、東南アジア西アジア方面制度文化を発信していた。

これは文化に優劣があるという誤解。実際には文化的に優れていたから広まったのではなく、単に国力で卓越していたから、その文化にも「力」があったように見えた、ということ。

その上で冊封体制に参加すれば強烈なボーナス付きの貿易で莫大な経済的メリットまで約束されていた、という時期があった。

もちろん、中華帝国側にしたら、遙か彼方の蛮人たちまで皇帝威徳を慕ってやってくるんだ、とドヤ顔で言うために出費を負担していた、ということでもある。

実際には日本の諸制度聖徳太子ぐらいのタイミングで既に何か中国とは違う物になっているし、さくっと遣唐使を廃止してしまえたことから分かるように、中国からの影響は小さい。

遠すぎて経済的メリットが薄かったのと、なんだかんだで日本が案外豊かだった、というのが大きい。

伝統の「漢の文化」は、いかなる異民族に侵入されようとも、異民族文化を「漢化」した。

これも誤解。実際には三皇五帝伝説の中身からして、すでに異民族文化が混ざってきている。以後の中国史を見てても、外国から持ち込まれた要素と引き継がれている要素が常に混合し続け、常時アップデートされ続けている。

どっかで

中華文明が連綿と続いているというのも、異民族文化の影響を受けすぎて原型など残っていないと言っても、どちらも正解でしょう」

と書いた通り。

ただ、現代中国人孔子とかの時代漢文を読めない(補助記号足したら日本高校生でも何とか読めるようになるものが読めないってどういうことだってばよって感じだが)。その意味では一貫した中華文化が続いているというのは嘘ではある。

外来王朝漢化したように見える現象は、単に中国大陸主要部を支配するためのツールとして漢字儒教科挙制度が便利だったというのが大きい。文化的な魅力が大きいからそれによって「改宗」していたと思うと足元を掬われる。

まり

>優れた制度を持ち、華やかな文化を持ち、数千年に渡り威光を放っていた大陸国家は確かに存在していた。

というのは実は誤解に基づく幻想。問題はその幻想を大変多くの人たちが信じていた/いること。


共産主義の下、さまざまな伝統破壊され、今では巨大なマーケットか、トラブルメーカーとしてしか認識されていない。

文化大革命の時期とかは何かを破壊するのが流行ったことはあったけど、現在共産党政権(と先代の国民党政権)が歴代王朝と何が違うかと言われると回答に窮する。

あえて言えば科挙がないことと、皇帝位の継承血統でなく有徳者の禅譲によっていることぐらい。

共産主義に何か意味があるように誤解しているが、実際には何の意味もない。あえて言えば五斗米道とか白蓮教のような、たまに中国史に影響を与える宗教の一種、程度に過ぎない。

律令制度や、孫子兵法近代まで日本制度を構築し、

日本版律令制自体最初から中国のとは結構違うし、律令国家は早めに見れば平安時代、どう遅く見ても武家政権によって無効化されている。

孫子読んだら分かるけど、軍制の本じゃないので、影響がどの程度あったと言われると「あんまりない」としか言えない。

要するに中国文化が優れていた、制度が優れていた、周辺の大きな影響を与えていた、というのは誤解の要素が大きい。

地続きでもっとも影響を受けていたはずの朝鮮半島ですら15世紀にはハングル作ってるわけで、推して知るべしである

>昔は輸送手段が乏しく、中国のあるところにいた人を実際に見る事ができなかったからこそ、書物で伝えられる聖人君主が素晴らしく彩られていたのかもしれない。

がすべて、ということ。

この後の清の歴史解釈もいろいろ難がある。

日本が清にトドメ差したわけでもない。日本の行動はそれこそ劉邦を包囲して屈辱的な和平条約を強いた匈奴と大差なく、何かが変わるという類の物でもない。

列強による清の分割は既定路線で、日清戦争が与えた影響は、単にプレイヤーの一人として日本が名乗りを上げたという程度。

その後の義和団の乱によって、列強中国大陸を直接支配するのは効率が悪いと悟り利権だけを確保しつつ清は存続させる、という方針に切り替えている。

ロシアだけはやや違うことを考えていたが、日露戦争の結果としてそれもなくなった。

それ以後の中国史の不味い部分は、大体は中国側特に蒋介石無能日本外交下手によって引き起こされている。

>この国がやるべき事は、張り子の虎の様な振る舞いではなく、栄光ある後継国として腰を据えて国家を「再興」させていくことではないのだろうか。

これが一番大きな誤解。

歴代王朝普通は常時勢力の拡大を指向していた。つまり今の動きの方が普通。「対等な外交関係」の存在理解できないという致命的な欠陥を歴代王朝は持っていたが、それと同程度の話。

官の腐敗を止められないのも、村落共同体が武装していて警察力がその中に及ばないのも、私的所有権政府によってたびたび脅かされるのも、すべて歴代王朝にも見られる特徴で、何一つ変わってない。

あえて言えば鄧小平が生きている時代泰山に登って封禅ぐらいはやっとくべきだったかもしれない。

まり中国政府が今本当にやるべきこととは(過去の栄光などまったく関係なく)、歴史上一度も成功したことのない難事に挑むということである

険悪な関係を広げる中国ではあるけれど、かつては「中華」にふさわしく、東アジアのみならず、東南アジア西アジア方面制度文化を発信していた。

特に、「漢」は、同時代にある「ローマ帝国」と同じように、東ユーラシア大陸システムの基礎を作ったと言っても過言ではないだろう。

ローマ帝国」が地中海地域ヨーロッパの基礎を作ったように。

伝統の「漢の文化」は、いかなる異民族に侵入されようとも、異民族文化を「漢化」した。

優れた制度を持ち、華やかな文化を持ち、数千年に渡り威光を放っていた大陸国家は確かに存在していた。

からこそ、中華人民共和国の振る舞いはすこぶる悲しい。

共産主義の下、さまざまな伝統破壊され、今では巨大なマーケットか、トラブルメーカーとしてしか認識されていない。

(それでもなお凄みを見せるのは、共産主義でさえ、中国化(あるいは「漢化」)していることだ)

かつての存在感を取り戻すための示威行為なのか、たんなる資源獲得なのかはわからないが、まるで遅れてやってきた帝国主義の国のようだ。

列強帝国主義時代こそ、中国清国)は東ユーラシア盟主として立ち上がらなければならなかったのにも関わらず。

たぶん、日本にとって中国、というか海の向こう側にある大陸先進国はあこがれであったと思う。

孔子儒教北側経由で回ってきた「道教」の影響を受けた仏教は、日本人生き方に影響を与え、

律令制度や、孫子兵法近代まで日本制度を構築し、

茶、歌などはその後、独自の文化的発展を築く礎となった。

からこそ、大陸の後継国の中国に対して、日本人だけでなく、多くの東ユーラシアの国々の人は複雑な感情を抱いているのではないか。

確かに、昔は輸送手段が乏しく、中国のあるところにいた人を実際に見る事ができなかったからこそ、書物で伝えられる聖人君主が素晴らしく彩られていたのかもしれない。

アヘン戦争では、あの清国が敗れたと日本で大騒ぎになり、国家としての改革が急務となった。

当時の日本の中に、清国連携し、ヨーロッパ対峙しようとした人々がいると聞いた事があるが、

それはなされず、脱亜論代表されるように、日本は東ユーラシアから抜け出していく。

そして、大日本帝国清国にとどめをさした。

この時、それまであった不文律の東ユーラシアルールが変わった。

かつての超大国は列強に食い尽くされ、その輝きを失った。

アヘン戦争列強の支配、そして日本軍事侵攻中国の大きな傷になった。

近年の経済発展と共に「中華」を認識し始めたこの国は、東ユーラシア覇権を再度、力によって取り戻そうとしている。

「力」による支配はすでに時代遅れのものになっているが、大きな傷を癒すように、暴力的な行動が後を絶たない。

また、過去最大の領土を誇る事が、共産党の大きな統治理由になっているようであるが、その中で、各民族独立の機運が高まっている。

今まで中国投資をしてきた最大の貿易である日本は、足場を大陸から南に移し始めており、経済成長も徐々に陰りが見えてきた。

強烈な貧富の差の拡大は、歴代の大陸の王制の崩壊要因にもなっている。

この国がやるべき事は、張り子の虎の様な振る舞いではなく、栄光ある後継国として腰を据えて国家を「再興」させていくことではないのだろうか。

駄文長文失礼

2013-11-27

製薬業界のゆくえ

今、日本には1兆3,000億円ぐらいのバイオ市場があります。これは人口当たりにしますと米国より多いんですけれども、内容を見てみますと、その8割ぐらいがライセンスイン、あるいは輸入ということになります日本は、見事にバイオ世界では張り子の虎になってしまいました。どういうことかというと、日本バイオ産業の人たちが、1980年代の第一期バイオ研究開発競争ときに、この技術プロセス技術だと認識したわけです。ところが米国は、もう1980年からバイ・ドール法を成立させて、これから国際競争知的財産だということを認識しておりました。バイオおいてもこれはIP知的所有権=Intellectual Property Rights)のゲームだということを認識していたということになります

例えば1980年日本企業25社が遺伝子組み換え技術アルファインターフェロンをつくっておりました。ところが今、日本市場で組み換えアルファインターフェロンを売っているのはたった2社。米国のシェーリングプラウ社とスイスホフマン・ラ・ロシュ社、この2社です。彼らは物質特許を持っている。ですから日本企業はどんなに安くつくろうと市場から駆逐されていったわけです。

日本バイオ産業20年間を無駄にしたのはどういうことかというと、IP競争だということを認識しなかった。安く、納期に間に合って品質が良ければ勝てると思ってしまったんです。これは、ゲームルールの設定に関与できない、極東の一小国としてのいつもの悲哀ですけれども、米国国際ルールグランドルールを変えるときには、必ずそれを認識して早めに対応しないと常に負けてしまうということです。日本特許庁がこれに対応できるようになったのは1994年からです。ですから15年近く私たちは違うゲームをやってしまったんです。米国は、大きなグランドルールデザインをしながら国際競争の質を変えてきたんですけれども、日本は15年間そこを無視してしまった。そこに大きなポイントがあります

日本医薬品業界でもやっとこの失敗がわかってきたのですけど、バイオ機器業界みたいな弱小業界にこれを理解する人間いるかどうかです。

 
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