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2016-07-07

銀行はなぜ合併しなければならなかったのか

江戸時代日本は米・金・銀という三種類の通貨システムを平行して扱っていた。徳川幕府諸侯領(明治時代以降藩と呼ばれるようになるやつ)が入り乱れた連合国家であった。諸侯領間における政治経済システムの違いは大きかった(要するに戦国の遺風を引きずった藩とそうでない藩があった)。上記のような事情があった結果金融業の発達は著しく、幕末には多くの諸侯がこうした金融業者の支配下に置かれるありさまだった。

明治政府戊辰戦争後、

などといった問題対処するために、新貨条例および国立銀行条例が制定した。これらの制度

というなにがなんだか分からない制度になっていた。しかしこれは当時の国際情勢を考えると仕方がない話で

といった状態で、日本近代金融システムを構築するにあたって模範とすべき制度はまだなかった。結果アメリカを真似して兌換券の分権的発行を主軸とする制度が作られた。このため各地に割拠していた金融資本国立銀行への転換が進んでいった。

しか殖産興業の進展、西南戦争による莫大な戦費などといった問題対処するために、不換紙幣の発行を国立銀行に認めるに至った。

結果インフレなど金融システムの混乱が見られたため、ここにアメリカ型分権型金融システムには限界があることが明らかになり、日銀法と旧銀行法が導入されイギリス式中央銀行制度が導入されることになった。これが 1882 年。

このような経緯があったため、金融資本の再編といった事態にまでは話が進まず、そのまま第一次世界大戦関東大震災突入する。戦争景気による企業の無理な業容拡大と戦後景気後退震災によって銀行には不良債権が蓄積された。

上記のように各地に雑多に存在する金融資本江戸時代のそれを引きずっていたため近代銀行としては規模が小さく、これによって金融不安が高まり昭和金融恐慌に至った。これが 1927 年(1929 年や 1930 年ではない)。

その状態さらに 1929 年 1024 日はやってきた。 1930 年にはその影響が日本にも及ぶに至った。

かかる状況の中で昭和二年旧銀行法改正により 1927 年から中小銀行の整理が進められていたが、 1936 年馬場鍈一大蔵大臣により「一県一行主義」が掲げられた。馬場大蔵大臣としては失格者で財界との対立の結果大蔵大臣から放逐され憤死することになるのだが、翌 1937 年に日中戦争が開戦、日米開戦もほぼ既定路線となるなかで一県一行主義継続され日米開戦のころには中小銀行の整理は完了した。

こうした集権的かつ計画的経済運営にあたったのはいわゆる革新官僚たちで、その親玉吉田茂だった。彼らは社会主義的な経済思想国家主義的な政治思想を併せ持っており、戦中戦後日本の内政を主導した。

全然関係ない話だが、社会主義国家主義反自由主義という思想セットは革新官僚リーダーの一人である岸信介の孫の安倍晋三にも受け継がれていることはよく指摘される。

戦後岸が政界進出したこともあり、結果として一県一行主義体制および統制的な銀行体制はほぼそのまま戦後に引き継がれることになった。もちろん建前上は一県一行主義廃止され、戦後資金流通の円滑化のために戦後地銀いくら設立されたが大勢に大きな影響をあたえることはなかったのだった。

このような情勢のなかで、戦後日本金融当局==大蔵省銀行に対して

  • とにかく安定して資金供給を行うこと
  • 間違っても競争などしないこと

を求めて各種の行政指導や各種許認可を縦横にもちいて銀行群をコントロールした。これをいつしか護送船団方式と呼ぶようになっていた。

これは実際うまくいっていた。バブル崩壊までは。バブル崩壊の余波は大きく、護送船団方式では銀行を守り切れないことは明らかになっていた。 1995 年には木津信用組合兵庫銀行倒産するに至った。

また長らくの護送船団によって日本金融システム陳腐化は著しく国際社会において東京金融都市としてまったく影響力が無い点も問題とされた。

これらの問題対処するためとして金融ビッグバンと称し護送船団は解体されてしまった。銀行はここに自由サービス投資を行えるようになった。

ところで足元の経済情勢を見るに 1993 年から 1996 年にかけて経済成長率は 2-3% を維持しており、ここに橋本総理大臣バブル崩壊による不景気は終了したという判断をするに至った。また 1995 年には武村正義大蔵大臣により「財政危機宣言」が出されており財政再建を開始すべきという機運が高まっていた。

そこで橋本内閣は 1997 年、消費税増税などを含んだ超緊縮予算を成立させる。これが大失敗であった。緊縮財政により景気は悪化金融システム不安は再発し北海道拓殖銀行山一證券破綻、翌 98 年には橋本内閣総辞職現在まで続く長い長い不景気が始まった。

しかしここに至って護送船団方式の再開は難しく、銀行はノーガードで野に放り出されてしまった。かかる状況のなかでは銀行経営効率を上昇させるような積極投資は難しいことは明らかで、銀行合併による規模の拡大によって身を守るという手段をとらざるを得なかった。

結果生まれたのが三大メガバンクである。このような事情によって、消極的理由で成立した合併であるから当事者たちは乗り気であるはずもなく、旧来の自己立場防衛のために果てしない内紛が始まることは、それはもう仕方のないことだったと言えるのではないか

そのような事情の中で銀行システムの開発にあたる SIer技術者は内紛の道具の一つとなり疲弊を重ねている。

僕が言いたいことは何か。誰か頭が悪い人が一人いたからこのような状況になっているという訳ではないということ。むしろ一人ひとりができることを着実にやった結果がこうなのだということ。つまり、逆に言えばこの状況を解決する手段など無いということ。みずほ現場で苦しむエンジニアにできることは、逃げることだけだということだ。

2015-11-11

安倍晋三ってなんで「安定」してんだろ?

いや、メディアで見る程度の印象論なんだけど。

例えば、小泉純一郎が強かったのは、よくわかるんだよね。

政策の是非は別として、北朝鮮に乗り込んで拉致被害者連れて帰ってきたり、

郵政民営化すれば世の中良くなるような幻想ふりまいて圧勝したり、

そりゃ支持率維持して、長期政権にもなるよねって感じだ。

他に、自分リアルタイムでしっている人でいうと橋下龍太朗なんかは、なんだかんだいって、

アメリカ通商代表に「ハードネゴシエイタ―」と言われる程度の実力はある人だし、

ビジュアルとかたたずまいとかに、それなりに人気が出そうな要素はあった。

小渕恵三は、気さくさとか人柄とかが、だんだん知られるようになって、それなりに支持があったし。

過去首相は、まあ、いろいろその後つくられた伝説とかあるんだろうが、

吉田茂、岸伸介、池田勇人佐藤栄作田中角栄中曽根康弘あたりは、

それなりの人物だったんだろうと思う。

一方、森喜朗なんかは、首相当時から失言選挙大敗したりしてたし、

鳩山、管あたりは、もう自壊しちゃった感じ。

村山富市なんかは、もう勢力争いの駒として

たまたまはまっちゃった感じだ。

まあ、案外、そこそこの総理大臣だったという気もするが。

野田佳彦は、案外中国にもいうべきことは発言してたし、

筋を通すいい人っぽかったけど、

逆に「いい人」で筋を通しすぎちゃったんだろうなあとか思う。


で、安倍晋三だが、このままいけば、とりあえず株価を持ちなおさせて、安保政策を転換させて、

民主党時代の混乱を収束させて、それなりの長期政権を築いた、実績のある首相ということになるんだろうけど、

なんか、メディアに出演してちょっと都合悪いこと言われるとすぐキレる程度に器は小さいし

あんなに、メディアで器の小ささを露呈する首相過去にいなかったように思う。

過去首相であれば適当にいなしていたような場面でキレている)

滑舌は悪いし、知性は感じないし、

かといって迫力もそんなに感じないし、そこまでビジュアルがいいって感じでもないし典型的ボンボンって感じだし。

ネトウヨの支持を上手く集めたって理屈は分からなくはないが、

それにしても、もうちょっと別の人いなかったのかなあ?という気もするし。

まだ、麻生太郎のほうが、人としての器はマシって印象があるが

タイミング問題なのかなあ?なんだろう?

神輿は軽いほうがいい」とばかりに担がれてるってことなの?

2015-10-14

 鎌倉の町で最も醜悪な歴史遺物は、鎌倉駅西口にあるウォーナー博士への感謝碑だろう。

 連合軍文化財保存に留意して、京都鎌倉などの古都への爆撃を控えた ― 今もってこれを信じている人は多いが、具体的にそれを進言したのがウォーナー博士だとされている。この「都市伝説」は、吉田守男氏の研究によって事実ではないことが既に明らかにされている。

 京都鎌倉が大規模空襲に遭わなかったのは(必ずしも空襲が無かったわけではなかった)、原爆投下予定地として残されていたり、軍事施設がないため空襲候補リストの下位にランクされていたためであった。

 なぜそのような都市伝説が広がったのか。直接的には1945年11月11日朝日新聞記事に由来している。朝日新聞はこの記事をどういう根拠で書いたのだろうか。

 GHQによる対日工作の一環と見るのが文脈的には妥当だが、そうではないのだとしても連合軍積極的には否定肯定もしなかった。鎌倉だけではなく奈良など全国にあるウォーナー顕彰碑日本側の有力者が建立に尽力している。鎌倉の碑については吉田茂元首相も関与したようだ。

 ウォーナー博士自身は繰り返しそのような事実はない、自分はそういうことには関わっていないと明言していたが、「謙虚な人柄」と解釈されてその言い分は無視されてしまったようだ。

 GHQの思惑は別にして、この伝説日本側で相応に受け入れられたのは、二つの要因が重なっているように思われる。

 ひとつには「東洋スイス」を理想像とする戦後社会主義左翼の「非武装中立論」に合致していたこと。軍備ではなく文化に力を入れれば、襲ってくる野蛮人などいないという、非現実的なある種の選民思想であるスイスでさえ行っていない非武装中立という絵空事を強化する例として、文化の力、というものが過剰に喧伝されたものである

 もう一つの要因は、京都奈良鎌倉に在住する人々の選民思想を刺激したことだと考える。

 文化財があるから鎌倉を爆撃してはいけないという考えは逆に言えば文化財など無い、貧民が住む沿岸工業地帯などは爆撃されても構わないという考えと紙一重であるし、人によってはほとんどイコールであった。とにかく連合軍無差別に何百万人という非戦闘員虐殺したのである。その事実を前にして、自分たち居住区は文化財があったから爆撃されなかった、ありがとう、と言ってしまえる神経が醜悪でないのだとしたら、いったい何が醜悪なのか。

 この意味において私はあの碑をこのうえなく醜悪なものだ、というのである

 あれは我が国の、文化人と呼ばれる人たちの程度の低さ、無責任体質、奢り切った選民思想結晶のものである。それらは軍部上層部にあってはこの国をいったんは滅ぼす要因になったが、それは軍部のみにあったのではなかった。

 徹底してものを考えない、いや、徹底してものを考えるという行為ポーズにして自らの装飾にすることにしか関心のない「指導者層」は左翼の中にも、むしろ左翼の中に顕著に存在するものだった。

 ウォーナー博士はそう言う人々とはまるで違う、知的に誠実な人だったので、顕彰碑は彼に対する侮辱であるし、我々にとっては恥そのものである

 だが、だからこそ、あの碑は我々の愚かさ、傲慢さの証拠として残しておくべきである鎌倉と言う町の、底音部に流れる奇怪さが具現化したものとして。

2015-09-27

http://anond.hatelabo.jp/20150927171351

いや俺の考えじゃなくて当時の国会議事録とかに残ってるよ。

吉田茂が「9条では戦力は一切駄目、自衛も駄目」って言って、共産党とかが「いくらなんでもそれはおかしいだろ」って突っ込んでたんだよ。

2014-11-19

浮世絵の興奮が覚めないのでもう少し書き綴る

http://anond.hatelabo.jp/20141117014426

思ったよりもブックマークがついた。

ありがとう

しかし、ブコメをみる限り、ぜんぜん伝わってないことが哀しい。

生で見ればわかる。

博物館じゃなくて、刷りたてをみればだ!!

いや、説得力がないのはわかる。

入信してみればわかる、南無妙法蓮華経と繰り返してみればわかる、ってのと同じだもんな。

浮世絵をみたことで、ようやく美術ってものがわかったんだよ。

自分解釈だけどさ。

で、絵について昔から納得がいかなかったことがいくつかある。

ピカソって下手だろ。

正直なところ、どの辺の時代が一番上手いかっていったら、レンブラントとか、あのへんじゃね?

って思ってた。

どうして、昔のほうが優れてるんだよ?絵だって進化しなくちゃおかしいだろ?

って思ってた。

こんなの(レンブラント)とhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3#mediaviewer/File:Self-portrait_at_34_by_Rembrandt_(rectangular_detail).jpg

こんなの(ゴッホ)

http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/h-inb1/h-pim/h-goh/h-goh2.jpg

こんなの(ピカソ)

http://livedoor.blogimg.jp/strange_emily/imgs/1/2/1222bd6f.jpg

で、どれが一番絵が上手いかっていったら、レンブラントだろ?

ぜったいおかしい。

と。

ところがだ、浮世絵をみて全てを理解した。

「塗り」の限界

油絵のなにが凄いって、塗れることだと思う。

塗った上に、さらに色を重ねられる。

油絵なんて描いたことがないから想像なんだけど。

もうね、物理的に上に重ねていくことができるから、どんな質感もだせるわけじゃん。

筆跡一つなくつるつるの面もつくれるし、壁のでこぼこなんて、本当にデコボコにできる。

小学校の頃かな、ある油絵をみたんだ。

畳に人形が立っている絵だったんだけど、バックの畳が、まるで本物のようでさ、つい目を近づけたら、本当に絵の具が畳のデコボコを作ってたの。

「うへー」

って思ったよ。

化粧みたいなものなんじゃないかな。

どんなに荒れた肌だって、丁寧にファンデーションを重ねれば、滑らかにできる。上に上に重ねて、ハイライトを入れて、陰影をつけて、立体感をだせる。

それが油絵

で、浮世絵をみて気付いたんだけど、そのやりかたって限界があったんだ。

色を上に上に重ねる先には、明暗をつける先には、なにもなくなる。

もう少し説明すると、対象物を立体たらしめるためには、遠近法と明暗だろ?

明暗でいうと、奥のものは暗く、手前の物は明るく、そうすることで対象物が飛び出してくる、そういう寸法。

たとえば、白い服で白い壁に立った人を描く場合、どうやって人と壁を隔てればいい?

壁を実際より黒くかき、人の服をより白くかき、境界を作るっていう方法しかない。

どんどん先鋭化していくと、背景は黒に沈み、対象物以外はなくなってしまう。

比較対象を置かなければいけなく、比較対象は黒く沈んでいかなければならないが、黒に沈むと比較対象が消滅していく。

というか、そもそもモノそのものを正確に写すなら、写真のほうが優れてるしな。

ハッハーw

線のチカラ

「塗り」の発達する余地がなかった中国画、日本がでは、その問題とは無縁だった。

線が絵になる。輪郭が形を作る。

輪郭を強調することは、恥じゃない。

写実性を求めて、輪郭を排して塗りの技法を発展させたからこそ、絵の発達は袋小路だったわけだ。

なんのことはない。

輪郭を強調させればいい。そうしたら対象物はどうなるか?

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%9B%E3%82%92%E5%90%B9%E3%81%8F%E5%B0%91%E5%B9%B4#mediaviewer/File:Manet,_Edouard_-_Young_Flautist,_or_The_Fifer,_1866_(2).jpg

こうなる。マネの笛を吹く少年

なにもない部屋の中でも、空気のなかでも人物は浮かび上がる。

色のチカラ

改めて考える。

本当に背景は暗くなければいけないのか?

対象物を浮かび上がらせることがそんなに重要なのか?

明暗のグラデーションではなくて、反対色で境界面つくったらどうなるのだろう?例えば、大地は緑に、空は赤くと言った具合に。

色の境界面で区別して、遠近法だけでレイヤーを重ねたらどうなるのか?

こうなる。

https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hiroshige160/

ナンダコレハ?ナンダコレハ?」

になるだろゼッタイ

色を重ねずに、並べる

浮世絵場合、色を重ねずに、並べるんだな。

油絵と違って重ねることができないからさ、1トーンのグラデーションと、色を近くに並べることでしか中間色の表現ができなかったからなんだと思うんだけど。

https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hokusai049/hokusai049_main.jpg

富士山の山肌が、近くで見れば明らかに点描のようなんだけど、明暗をつけていないのに立体的であるような、山であるのに躍動感さえ醸しだす不思議な感じ。

人間視覚の仕組み上、例えば赤と緑みたいな反対色をちょとだけ隙間をあけて並べると、赤のフチに緑のラインみえてきて、緑のフチに赤のラインが見えて、赤と緑の間の空間に赤でも緑でもない、灰色のような色が浮かんでくる。

色を重ねるとどんどん濁るのに、脳内で作るいろは淀まない。

筆のタッチは荒くても、強い色を同士を近くに並べる。そうして出来上がるのが

http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/h-inb1/h-pim/h-goh/h-goh2.jpg

そう、ゴッホに戻る。

明るい光のなかで活き活きとし、明るい光のなかで人物の影は消え去る。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%82%A5%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%8D#mediaviewer/File:Edouard_Manet_037.jpg

これはマネ。

製作年は笛を吹く少年から10年くらい経ってるらしい。

なんだこの浮世絵美人画ポーズ

浮世絵のような明るい色彩。

影もない。

明るさといえば、雪あかり表現について語りたいんだが、今日はまとまらなそうなので割愛

漫画浮世絵である

輪郭線、点描、1トーングラデーション効果線、etc....現代漫画表現にすごくすごく似てると思う。

そう。

僕らが日々読んでいる漫画とは、浮世絵だよ。きっと。

恐竜と鳥、くらいに近いことは間違いない。

浮世絵を見ていて気がついたのは、絵にはお約束がある。

縦長の絵で鯉が泳いでいたら、鯉の進行方向は下から上、という感じで。

絵の上下にかかる雲などは、今ではもうお約束として生きていないものもある。

しかし、多くは生きている。

たとえば、一枚絵でスピード感がある移動を描くとき、こういう配置をする。

https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hokusai037/

真っ直ぐ進行させず、弧を描くように進行させる。

http://stat.ameba.jp/user_images/20110923/02/good-luck-heiwa/36/f4/j/o0296021811501145041.jpg

漫画ではもうお約束である

浮世絵時代発明されたお約束、動きのお約束であったり、デフォルメお約束だったり、効果線のお約束であったり、それらが今の漫画の基礎になってる。

と、僕は感じた。

というかそもそも、浮世絵って漫画の一コマみたいなのばかりだ。

馬鹿正直に人間視点で真横から写生なんかしてない。

あくまエンターテイメント

これとか、どうみても漫画コマだろ。

https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/kunimasa005/

https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/kuniyoshi027/

ここまで書いてこういうのも変なはなしですが

ここまで書いてこういうのもなんだが、生で見ないとよさがわからん

騙されたと思って、是非、是非!

なんで薦めるのかといいます

みてるとですね、もうね、鑑賞する側の好奇心を、ドキドキを満たすためだけに制作されてる感じがするのですよ。

もうホント漫画感覚で。

当時、ずいぶん安かったんだと聞きます

今でも、手作業で大変とはいえ、けっこう安い。

から、なんとか、もっと人気が出て、手作業とはいえもう少し大量生産するようになれば、単価も安くなるじゃないですか。

世の中に浮世絵が溢れることは、すなわち人類幸福だと思うのです。

書ききれないので今日はここまで

ちなみに、LIFE誌が選んだ「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」で唯一日本人名前が出たのは葛飾北斎だそうです。

徳川家康坂本龍馬松下幸之助AKB吉田茂もおさえて、葛飾北斎です。

まり、生で見れば誰でもわかるんです。

凄さが。

2013-09-09

左翼のお粗末さ

 地元の「九条の会」が主催する講座に参加した。

 私自身は改憲派なんだけど、護憲派意見に興味があったから行った。

 びっくりしたのが、護憲派の人たちが思考停止してること。

 戦争放棄憲法に書けば、戦争がなくなると思ってる。

   私「抑止力としての敵地攻撃能力平和維持には必要なんじゃ……」

   参加者九条を墨守すれば戦争回避できます

 九条題目のように唱えるばかり。宗教みたい。

 吉田茂よろしく、九条を利用してアメリカから派兵要請を拒否しようとか、平和シンボルとして九条を柔軟に運用しようとか、護憲の理由付けがごっそり抜けてる。

 理屈があって護憲ならまだ分かるんだけど、とにかく九条死守の一点張りはあまりにも知恵がなさすぎる。

 そもそも「九条の会」の講座が、お年寄りの茶話会みたいになってる。

 誰が入院したとか、孫と遠出したとか、病院サロンみたいな話ばかりしてる。

 私が政治の話しようとすると、「そんなデリケートな話題ふるな」って露骨に嫌な顔する。何のために集まってるんですか?

 九条っていう題目ネタにして、交流したいだけ。ネタにはあまり意味がなくて、コミュニケーションを取ることが目的創価学会と似てる。

 有権者のオツムがこの程度なのを思うと、改憲派の私でも「九条がなくなったら、自衛隊アメリカ軍の一部になる恐れがある」って考えちゃう

 困るのは、こういう人たちが選挙でそれなりに力を発揮すること。

 九条の会って高齢者が多くて、投票率が高い。

 他の左翼系団体はどうなのかな?

 主義主張の中身というより、頭の良し悪しが心配

2011-09-19

ゼークト的総理大臣分類

有能な怠け者

政局、政争を乗り越え長期政権を維持。怠け者なので人材を有効活用し、ある程度政策実現する。

有能な働き者

有能だが敵を作り志半ばで倒れる。後世からの評価は高い。

無能な怠け者

バカと神輿は軽いほうがいい。

無能な働き者

やらなくていいことをやり、言わなくていいことを言う。総理大臣を辞めても余計なことをするので処刑したほうがよい。

2011-05-23

政局日本アメリカ実験台でしたw」

政局日本アメリカ実験台でしたw」

 

(みんせいきょく、Government Section、通称GS)は、

連合国軍最高司令官総司令部GHQ/SCAP)内部組織

GHQのなかで占領政策の中心を担った。

 

日本占領目的である軍閥財閥解体軍国主義集団の解散、軍国主義思想の破壊遂行し、

日本民主化政策の中心的役割を担った。また、意図的に労働組合を成長させたり、

本国では達成できなかった社会主義的な統制経済を試みたり、

日本でニュー・ディール政策の実験を行っていたが、インフレーションが激しく進行し、

 

また絶大な権力の元に、ケーディス大佐らをはじめ汚職蔓延した日本社会党片山哲

日本民主党芦田均革新進歩主義政党政権を支え、保守吉田茂らを嫌っていたが、

片山芦田内閣はいずれも短命に終わった。

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E6%94%BF%E5%B1%80

2010-12-23

http://anond.hatelabo.jp/20101223214012

理系標準化しやすいか世界も含めて序列化しやすいけど、文系能力標準化しいからな。吉田茂が現代に出てきても力を発揮できるかどうか。

2009-07-01

多少どころではない金持ちのはなし

父親の一族は九州炭鉱で財をなしたひとで、母親吉田茂娘。

自身の資産は数十億程度だが、グループ企業や兄弟が所有している資産も多く、その実態が表にでてくることはない。

渋谷の豪邸は土地代だけで50億を超えるといわれるが課税評価額は4億程度しかない。

もちろん、そんなに純資産があっても今年の収入は数千万程度。

しわけ程度に公開してみたかんじだ。

他方、こちら"も"父親が総理大臣

母親ブリジストン創業者の長女。

母親から相続したブリジストンの所有株式だけで50億ぐらい。

弟も同程度の所有をおこなっている。

まだ母親名義だが豪邸があり数十億の資産価値があるといわれている。

数百億円あつめようと思えばあつめられるひとたちが庶民のため!と合戦を繰り広げている。


アホくさ・・・。

日本の政治財界もたどると何本かの金持ちに行きつく。

日本だけではない。

世界もそうだ。

お金を使い彼らのルールプレイする以上この呪縛から逃れることはない。

http://anond.hatelabo.jp/20090630173224

MBA漁師に諭す話しがあったが、

稼がないと減っていく程度のお金なら、

稼がなくても実はさしたる差はない。

ばっくとぅぶつぶつ交換。

2009-06-28

anond:20090628104629

英語表現だと普通にThankyou!とかメールの最後につける。

これはなんのためにするかというと、

「悪意がある」とかそういった誤解を招かないためなんだ。

いやいや、単なる習慣に過ぎない。そして誤解を防ぐ役にもたたない。

Occupied Japan時代、マッカーサー吉田茂首相に出した書簡の冒頭のDearを「親愛なる」とわざと直訳して公開し、吉田内閣GHQとの親密な関係を演出した。それ以後のマッカーサー日本内閣との関係を誤解されないように書簡にDearをつけなくなったというのは有名な話。

2009-06-27

児ポ単純所持禁止の後ろから軍靴の音が聞こえる

まずは少し歴史の話をしよう。日本警察の話だ。

第二次大戦後に日本警察地方行政に組み込まれた。

戦前日本特高警察による情報統制が行われ、表現や報道の自由規制されたからだ。それらの規制の中で日本国内に戦争に向かう空気が醸成され、国民マスコミ戦争を望むようになった。反対する人間逮捕された。

その反省から、戦後GHQ日本政府警察組織地方に分散させた。

しかし、1953年警察法が改正されて、警察庁が国内の警察組織の中央組織となった。警察を抱えるには財源が足りないため、多くの各地方自治体警察組織中央政府に戻そうとした。

その一方で戦前の状況を知っている人達(その当時の多くの人、特に大都市圏)が大きな警察組織を作ることに反対したので、吉田茂内閣国会内に警官隊を入れざるをえないような混乱の中で数ヶ月の論戦を押し切って警察法を改正した。

さて、児ポ単純所持禁止について話そう。

特高警察アカを撲滅するということで、大きな力を与えられていたが、現代の日本アカ規制する必要はないので違う対象が必要となる。

日本国内で対象になるものは何だろうか。

一つはテロだ。日本国民のほとんどはテロに反対だ。テロ対策のために警察は「共謀」を取り締まる法律を作ろうとした。実際にテロ行為を行う前に「共謀しただけで逮捕可能」という法律を通そうとしたのだが、あまりに対象範囲が広く、国会法律は通らなかった。

もう一つの対象児童ポルノだ。

児童を性的搾取することは悪と日本国民のほとんどが考えるし、強く主張する人達も多い。

しかしながら、今回の日本児ポ単純所持禁止は児童ポルノ定義曖昧であり、いくらでも恣意的に適用できる危険法律となっている。警察組織は愚かでないので濫用しないだろうが、簡単に別件逮捕に利用できる法律となっている。

さらに創作物も対象にする改正することも検討されている。

戦前について話そう。

大正時代日本民主主義の道を確実に歩いていた。

その日本昭和になってファシズム国家に転落した最初の一歩は、特高警察による共産主義思想の取り締まりだった。その頃の日本にどれぐらいの共産主義者がいたのだろうか?

現代の日本人軍隊を厳しく監視して、文民統制を試みている。

その一方で警察への監視が甘すぎるのではないだろうか?

パチンコ関連組織への天下り性風俗店の恣意的な取り締まり、度々発覚する横領

警察組織の腐敗は酷くなる一方で、共謀罪など都合のいい法律を通そうとする権力志向

監視して、正すべきは警察組織も同じである。

また軍靴の音を響かせる空気を作り出しては、戦前の二の舞となるかもしれない。

我々は先人の過ちに学ぶべきである。

2009-04-20

http://anond.hatelabo.jp/20090420053708

東大ってのは本来陛下にお仕えする官僚を育成する機関らしいよ。

麻生さんが東大に行こうとしたら吉田茂に止められたというし。

だから皇居掃除も昔は東大生がやっていたんだって。

2008-08-08

http://anond.hatelabo.jp/20080808161644

ファッション方面のブランドはなー。

一度調べたことがあるけど、フランスってナポレオン三世のころから衣服に関しての法律無茶苦茶凄かったらしいじゃん。

付加価値をつけるために法律職人が一体になって、文化的保護政策をとっていて、いわゆる「芸術家」とは違う道を歩んでいたらしい。

日本じゃファッションデザイナーが強権に保護されたり命令されたりしたら、いわゆる「芸術家気質」で反発して、まとまらないんじゃないかなぁ。

あ、あと一般的日本人ブランド観っくらい陳腐でださいものはないよ。

欧米ではブランド品は持つべき人が持っているわけで」なんて言ってるけど、

エルメスだってヴィトンだって、階級社会の行き詰まりを懸念して庶民階級富裕層狙いのラインナップを作り始めて

もう何十年になっているやら。

真のセレブ権力者とか上流貴族層とか)はほとんど受注生産でしょ。すでに完成している物を買うのは庶民だよ。

吉田茂イギリス大使(だっけ?)時代、部下が着ている服が既製品だと見るや馘首にしたって逸話がある。

2008-01-06

安倍首相の最大の弱点は“学歴”??教育改革は、学歴コンプレックスの現れ?

先ほど、すごいことを発見しました。それは、「政権長期政権かどうかは、首相学歴ズバリ、比例する傾向にある」ということです。この学歴問題を引き合いに出すのは「タブー」になっているのですが、歴代首相を論じる以上は首相出身大学について語らないわけには行かないのです。

歴代首相学歴をザッと調べてみました。

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吉田茂 東京帝国大学法科大学政治卒業

片山哲 東大法卒 弁護士

鳩山一郎 東大法卒

石橋湛山 早大文卒

岸信介 東大法卒 商工官僚

池田勇人 京大法卒 大蔵官僚

佐藤榮作 東大法卒 運輸官僚

田中角榮 中央工学校卒 会社社長(+一級建築士

三木武夫 明大法卒

福田赳夫 東大法卒 大蔵官僚

大平正芳 東京大卒 大蔵官僚

鈴木善幸 農林省水産講習所(現東京海洋大学)卒 漁協役員

中曾根康弘 東大法卒 内務官僚

竹下登 早大商卒 島根県議(+雄弁会早大高等学院出身)

宇野宗佑 神戸商大中退 滋賀県

海部俊樹 早大法卒 議員秘書

宮澤喜一 東大法卒 大蔵官僚

細川護熙 上智大法卒 熊本県知事

羽田孜 成城大経卒 会社員(+成城学園高等学校

村山富市 明大政経卒 大分県

橋本龍太郎 慶大法卒 会社

小渕恵三 早大院修 会社役員

森喜朗 早大商卒 新聞記者(+雄弁会

小泉純一郎 慶大経卒 議員秘書

安倍晋三 成蹊大法卒 会社員(+成蹊学園(小学校中学校高等学校))

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E9%96%A3%E7%B7%8F%E7%90%86%E5%A4%A7%E8%87%A3%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

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これを見て分かることは非常に多い。まず気が付くのは、宮澤喜一首相を最後に東大出身の首相がいない、ということです。ここ数代は、慶応早大のたすきがけ的な形で続いています。

そして、一般的な「偏差値」が高い大学を出た政治家首相になると「長期政権」になるということです。これは、上の履歴書をみると明らかです。

調べるまでは、まさかそんなことは、と思っていましたが、「政治家における学歴差別」は歴然として存在するのです。これで、なぜ安倍首相が不人気なのか、信望がないのかがよく分かりました。偏差値の高い大学出身の首相は、まわりに似たような学歴政治家がたくさんいるワケです。そうすると「同窓会ネットワーク」の層が厚い。

同じ大学の仲間意識で皆が支え合うという意識があるわけです。これは、アメリカにおいても同様で、ブッシュ大統領はあれだけバカだと言われていますが、しっかりエスタブリッシュメント大学のイエール卒業し、しかも、エリートクラブ出身です。それを考えると、安倍首相は哀れなくらいに学歴が低い。いや、学歴が低いといよりは、彼の場合には「受験を経験していない」のです。

受験を経験していないということは、「忍耐力がない」「修羅場の経験がない」という風に一般的に判断されます。しかも、安倍首相小学校からのエスカレーターです。普通受験して成蹊大学に入っているわけではない。これは非常にマイナス点です。

日本では、東大受験に成功することが最高のステータスシンボルであり、東大は一時期までは総理大臣を供給する大学でした。アメリカジャパン・ハンドラーズの研究には「東大」の研究書もいくつもあるんです。東大官僚制度と政治家ネットワークを持つ。これが日本の最大のパワーだったわけです。

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最も有名なのはチャルマーズ・ジョンソンが共著で加わっている以下の本。ハードカバー版しかない。表紙の「東大」という文字が笑えます。

An Empire of Schools: Japan's Universities and the Molding of a National Power Elite (Hardcover)

by Robert L. Cutts (Author), Chalmers Johnson (Introduction)

Table of Contents

Foreword

Preface

Ch. 1 If There Is a God, He Went to Todai

Ch. 2 First Principles: The Society

Ch. 3 First Principles: The Individual

Ch. 4 The Ivory Basement

Ch. 5 A Tale of Two Citizens

Ch. 6 The Leisure Class

Ch. 7 Who's on Top: The Women Elites

Ch. 8 Family: She's Got the Whole World in Her Hands

Ch. 9 Weapons

Ch. 10 Making It

Ch. 11 Fifty Ways to Lever the Governed

Ch. 12 Reform: No Exit

http://www.amazon.com/Empire-Schools-Universities-Molding-National/dp/1563248433/ref=sr_1_6/102-8054700-3864949?ie=UTF8&s=books&qid=1182385355&sr=8-6

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同様に、早稲田大学は在野の精神早大雄弁会を結成し、これも政治家供給源になってきました。慶応大学もどうように政財界に太いパイプがある。小泉前首相と綿貫国民新党党首の共通項はともに慶応出身というところです。意外なところで接点があって、それが情報交換のきっかけになったりする。

慶大出身の綿貫氏

そこに行くと、大変失礼なのですが、成蹊大学出身の有力政治家というのはほとんどいません。政治家の仲間がいないということは、つながるネットワークが少ない、ということ。安倍首相ネットワークは「安晋会」のようないかがわしい人たちの集まった後援会組織だったり、父親の晋太郎の時代からのサポートスタッフです。

安倍晋太郎は、病気で早くに亡くなっており、これを継ぐ形で晋三が政治家になっています。安倍家には、東大出身の寛信という三菱商事中国支社のエリートビジネスマンもいましたが、なぜか彼ではなく、晋三に白羽の矢が立っている。

そうなると、何にも自分だけの基盤がないエスカレーター学歴の彼には、父の周辺の後援会に頼るしかなかった。そうなれば、晋三はいいなりです。広域ナントカ団だったり、地元土建業者だったりがまとわりついてくる。それをさばくのは側近たる秘書なのでしょう。

こうなると、なぜ東大出身の寛信氏が後継者にならなかったのかが気になります。順当に東大出の晋太郎が総理大臣になっていれば、晋三が後継者になることはなかったのではないか、と強く思います。しかも、晋三氏には「南カリフォルニア大学」在学時の学歴詐称疑惑で騒がれたこともあります。結局、卒業はしていないということだったようです。民主党代議士学歴詐称を追及している段階で噴出した問題でした。

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安倍一族の“学歴”一覧

安倍寛(祖父)=東大

岸信介(祖父)=東大

佐藤市郎(大叔父)=海軍大学校主席

佐藤栄作東大

安倍晋太郎(父)=東大

安倍寛信(兄)=東大

岸信夫(弟)=慶応

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上のリストに戻りますが、小学校卒業田中角栄内閣は、やはり短命政権でした。しかし、彼は安倍首相と違い、たたき上げで、一級建築士資格も持っていた。だから、それなりにポイントは高かったのだろうと思います。鈴木善幸首相もやっぱり短命政権宇野宗佑首相も、羽田孜首相も・・・・。みんな“ポイント”が低かった。

これを法則化して理解した上で他の首相をみていくと、細川護煕首相上智大学出身。細川政権は約一年しか続いていません。早大出身の海部政権は約三年続いています。この事実から、キリスト教大学である上智大学は、首相になる場合の「持ち点」が少し低い、ということになるでしょう。ちなみに政治家では野田聖子さんが上智出身です。村山首相明治大というのも微妙なところなのでしょう。

そこに行くと、面白いのは、故・三塚博さんと小渕優子さんです。三塚さんは、派閥の領袖も務めた大政治家です。彼は、東京獣医畜産専門学校(現日本大学生物資源科学部)を経て早稲田大学第一法学部学士入学し、1951年卒業。在学中は雄弁会に所属しています。わざわざ早稲田学士入学しています。これは雄弁会に入るためでしょう。雄弁会というのは、今は威光もかげってきましたが、それでも現内閣では山本金融大臣を初め出身者が多い。森元首相竹下首相雄弁会ネットワークです。三塚さんは学士入学で早稲田に入って持ち点を上げようとしたわけです。残念ながら、その努力は報われませんでしたが、閣僚にはなっています。

早稲田大学大学院公共経営研究科修了:小渕優子

同様に、早稲田大学社会人になった後に入学したケースとしては、元首相の娘さんである小渕優子さんの例があります。彼女の場合は大学院です。小渕さんは、羽田首相と同じ、成城大学出身です。この大学は意外に政治家が多い。しかし首相になったのは羽田さんだけです。しかも短命政権でした。

そこで小渕さんは、女性なので雄弁会には入れないのですが、早稲田大学政治家をやりながら入学するという「奇策」に打って出ました。これは凄い。さすがは政治家の娘です。政治感覚が鋭いなあと思います。成城大学では幾ら政治家として頑張っても総理大臣はなれない、と冷酷に判断したのでしょう。早稲田に入学したということは、早稲田出身の政治家ネットワークの末席に置いてもらえる可能性がある、ということです。それでもなかなか首相への道は厳しいでしょうが・・・・。なんだか応援したくなりますね。

そう考えると、小学校からのエスカレーター安倍晋三という人が首相になっていることは、国際的な一大スキャンダルである可能性が高いのです。安倍首相が国際的に影が薄いのも早稲田慶応ネットワークに入っていないからかもしれない。そう考えると、一応、外国政治家の経歴を調査する情報機関の間では、東大早稲田慶応の当たりの大学は評価されている、という見方も出来そうです。これが安倍さん慶応幼稚舎出身だったらもう少し違ったのかもしれないですね。

そのようにしながら、日本の政治家を出身大学別に持ち点でプロファイリングしていくのも面白いと思います。同じ慶応早稲田でも、政経学部か文学部か(例:石橋湛山)、第一部(昼間)か第二部(夜間)かで大きく違うのでしょう。私の出身は早稲田の一.五部と言われた社学出身なので、政治家的には微妙ポジションでしょう。

こういう当たり前のことは差別になるといってタブー視されていますが、やはり安倍政権坊ちゃん政権だったのです。周りに大学ネットワークがないから、変なおかしい団体が支援者として食っ付いてくるわけです。そう考えると、やはり安倍政権、長くないでしょう。

ここでどう考えるべきか判断に苦しむのは、ポスト安倍麻生太郎外相の扱いです。学習院大学政経学部政治学卒業とあります。その他、スタンフォードロンドン大学留学しているようですが学位があるかどうかは分かりません。学習院というのはどういう扱いになるか。彼は皇族の血が入っていると同時に、カトリック教徒です。クリスチャン政治家では、大平首相がいますが、これは短命政権に終わりました。(病気だったからかもしれないですが)学習院出身の首相はいないので、これが持ち点が高いのか、低いのかは分からない。ただ成蹊大学出の安倍首相よりは間違いなく麻生外相の方が持ち点は高いはずです。

そこへいくと、同じように微妙なのが東大出身の谷垣禎一財務大臣です。彼が首相になれば久々の東大出身総理となります。しかし、彼は消費税を上げたりして、短命政権になるでしょう。その後に、つまり消費税上げをやった後に、民主党政権が出来るかもしれない。

つまり、大蔵官僚が、自民党責任をおっかぶせて自分たちは民主党政権コントロールするという考え方です。官僚を統制しているのは一部にはアメリカです。今の官僚制度をコントロールできる角栄のような政治家がいないので、官僚制度も政治家同様、アメリカに目を向けて指示を仰いでいるんでしょうね。

そう考えると、安倍首相がやたらと左翼思想を批判したり、「美しい国」というようないかがわしいタイプ保守思想を喧伝したがるのも、東大学歴に対するコンプレックスなのかもしれないですね。安倍家、佐藤家には東大出身が多いですからね。東大といえば、左翼思想丸山真男、というわけです。「家庭の事情」で教育改革をやられては非常に困るわけですが・・・・。

まあ、政治家価値学歴だけで決まるというわけではないでしょうが、実際に統計的に結果が出てしまっているのは隠せませんね。

代々木ゼミ偏差値表をみながら、地元政治家プロファイルしてみてはいかがでしょうか?

http://www.yozemi.ac.jp/nyushi/nyushi.html#rank

2008-01-03

http://anond.hatelabo.jp/20080103170351

大日本帝国日本国で、国体が変わったということは認識するべきだと思う。

吉田茂が第45代総理大臣というのが納得いかない。

徳川家康初代将軍だろう?

だったら吉田茂も初代総理大臣だよ。

国体が変わったという認識が必要では?」という主張には特に反論したいわけじゃないけど、徳川家康は「江戸幕府」の初代将軍だからその例自体は別と考えて問題ない。「鎌倉幕府」の初代将軍源頼朝だ。そしてそれに対して「坂上田村麻呂の立場は!」とか誰も突っ込まない。

それから、戦後当時の政府人の感覚では「国体政治体制」ではなく、「国体天皇を中心とした国家であること」であって、だから「国体護持」とは天皇戦争裁判にかけないことを意味した。降伏判断を遅らせて原爆を二発食らったのもソ連の参戦を招いたのもいわゆる「無条件降伏」したのも占領を受け入れ米兵駐留を受け入れ民主主義を受け入れ東京裁判を受け入れたのも、全ては「天皇制」護持のため。そしてそれは政府の人の単なる暴走じゃなくて、彼らが日本人全体の「空気を読んだ」からだというのがおおむね妥当だと思う。ホント日本人天皇が大好きだよな。

ウヨでもサヨでもないけれど

大日本帝国日本国で、国体が変わったということは認識するべきだと思う。

吉田茂が第45代総理大臣というのが納得いかない。

徳川家康初代将軍だろう?

だったら吉田茂も初代総理大臣だよ。

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