2009-06-27

児ポ単純所持禁止の後ろから軍靴の音が聞こえる

まずは少し歴史の話をしよう。日本警察の話だ。

第二次大戦後に日本警察地方行政に組み込まれた。

戦前日本特高警察による情報統制が行われ、表現や報道の自由規制されたからだ。それらの規制の中で日本国内に戦争に向かう空気が醸成され、国民マスコミ戦争を望むようになった。反対する人間逮捕された。

その反省から、戦後GHQ日本政府警察組織地方に分散させた。

しかし、1953年警察法が改正されて、警察庁が国内の警察組織の中央組織となった。警察を抱えるには財源が足りないため、多くの各地方自治体警察組織中央政府に戻そうとした。

その一方で戦前の状況を知っている人達(その当時の多くの人、特に大都市圏)が大きな警察組織を作ることに反対したので、吉田茂内閣国会内に警官隊を入れざるをえないような混乱の中で数ヶ月の論戦を押し切って警察法を改正した。

さて、児ポ単純所持禁止について話そう。

特高警察アカを撲滅するということで、大きな力を与えられていたが、現代の日本アカ規制する必要はないので違う対象が必要となる。

日本国内で対象になるものは何だろうか。

一つはテロだ。日本国民のほとんどはテロに反対だ。テロ対策のために警察は「共謀」を取り締まる法律を作ろうとした。実際にテロ行為を行う前に「共謀しただけで逮捕可能」という法律を通そうとしたのだが、あまりに対象範囲が広く、国会法律は通らなかった。

もう一つの対象児童ポルノだ。

児童を性的搾取することは悪と日本国民のほとんどが考えるし、強く主張する人達も多い。

しかしながら、今回の日本児ポ単純所持禁止は児童ポルノ定義曖昧であり、いくらでも恣意的に適用できる危険法律となっている。警察組織は愚かでないので濫用しないだろうが、簡単に別件逮捕に利用できる法律となっている。

さらに創作物も対象にする改正することも検討されている。

戦前について話そう。

大正時代日本民主主義の道を確実に歩いていた。

その日本昭和になってファシズム国家に転落した最初の一歩は、特高警察による共産主義思想の取り締まりだった。その頃の日本にどれぐらいの共産主義者がいたのだろうか?

現代の日本人軍隊を厳しく監視して、文民統制を試みている。

その一方で警察への監視が甘すぎるのではないだろうか?

パチンコ関連組織への天下り性風俗店の恣意的な取り締まり、度々発覚する横領

警察組織の腐敗は酷くなる一方で、共謀罪など都合のいい法律を通そうとする権力志向

監視して、正すべきは警察組織も同じである。

また軍靴の音を響かせる空気を作り出しては、戦前の二の舞となるかもしれない。

我々は先人の過ちに学ぶべきである。

  • その頃の日本にどれぐらいの共産主義者がいたのだろうか? 「青白きインテリ」という言葉は、「むくつけき大男」という言葉に対比する、共産党系知識人を指していて、 この言葉が...

    • 俺が気にくわないこの問題は社会の問題だって言い方。 これは、一見、視野狭窄で私利私欲にまみれていたりする。 確かに、ご都合主義だ。

  • 絵にかいたようなお花畑脳だな こんな奴に人一人も救えるわけがない せいぜい押しかけて迷惑かけるくらいが関の山だろう

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