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2009-12-31

ゲームは「作品」か「商品」か

タイトルのような議論は、『ゲームは「作品」でも「商品」でもある』という結論に落ち着く。大抵は。

なんか違うよな、と思ってたのだが、少し前に下のようなスレを見つけてから、さらにモヤモヤが増してきたので、少し書きたいと思う。

まず、件のスレ(すでにDAT落ち)。

宮本「俺が作ってるのはゲームじゃなく商品」

http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/ghard/1260455702/

>約1時間の講演の中で、個人的に印象に残ったのは、宮本氏の

>「僕らは作品ではなく商品を作っている」という発言だった。

ゲーム開発者にとって、主役はあくまでお客さんであり、

ゲームそのものではない。宮本氏は普段から、スタッフにも自分たちが作っているものを

>「作品」ではなく「商品」と呼ぶよう指示しているという。

ttp://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/0910/27/news082.html

金儲けしか頭にないんだな、この老害は・・・



自分過去ログが見れない状態なので、記憶で書くしかないが、私が見た時には、いつも通りに荒れていたし、例の如くコテハン叩きもやっていたりと、まさにゲハだった。ただ、あまり決定打的意見はなかった印象もあった。宮本氏を守銭奴扱いする人間もいれば、「当たり前じゃないか!」という人間もいて、色々意見が分かれていた。

じゃあ、お前が決定打的意見を出せるのか?と言ったら、まあ、怪しいものだが、自分なりの落ち着き所が欲しいし、モヤモヤも何とかしたいので、書きながら考えを整理してきたい考えだ。


……と、能書きはこの辺までとして、本論に入ろう。

まず、『ゲームは「作品」でも「商品」でもある』というのは、正確じゃないよね?というのが私の立場だ。単なるとんちに聞こえるかも知れないが、『ゲームは全て作品であるが、中には商品として売っているものもある』がより正確だと思う。(フリーで遊べるのもある訳だから)

要するに、「商品」と「作品」は一つの対立軸にはなり得るけれど、「商品」と「作品」は対照的な存在という訳でもない。

無料」と「有料」は「0か、0でないかだから」、TrueとFalseの条件式に使えるけれどもだ。

販売者の側から見ると、「作品」は、単なる「商材」である。

「商材」を消費者から見て「商品」に仕立て上げるのが「商人」である。

アップルは良い見本で、安く「商材」を仕入れて、手を入れ、磨き上げ、組み上げて、大勢の人間が良いと思わせる「商品」に仕立て上げている。

その結果、スティーブ・ジョブズは、オープンソース教徒には守銭奴に見えるだろうし、アップルファンには神の使いに見える。

(この図のように→http://i.imgur.com/YRoqC.jpg)

例えば、記憶で書くので間違っている部分もあるかも知れないが、ハリウッド映画にもなった映画Shall we ダンス?」は、本家日本版も米国で公開されていて、(米国では)200万人を動員したそうだ(Wikipediaより)。

米国で公開する際、米国インディペンデント系が買い取ったらしいのだが、そのバイヤー曰く、「私が発見した」という言葉を使ったらしい。監督周防正行氏曰く、「私はすでに商業作品を作って成功している(から、発見したという表現はおかしい)」。

周防正行氏は、バイヤーから見れば「(今まで現地で紹介されてこなかった新しい)商材」に見えるのだろうし、氏自身から見れば自身を「(立派に成功した)商業作品」の監督であると思うのは当然だ。その視点(立場)の違いによって意見の相違が生まれているということなのだと思う(私の記憶の違いもあるかも知れないので、詳しくは「『Shall we ダンス?アメリカを行く (文春文庫)」を見て下さい)。


話がさらに脱線するかも知れないが、アニメーター労働条件が酷い件についても、似た様な違和感を感じる。

具体的には、あまり電通がどう、中間搾取がどう、とかという時代でもないだろう、みたいな気が非常にする。

ゲームもそうなのだが、無料でも見ないような「作品」、遊ばないような「作品」がネットレンタル廉価版ワゴン中古にいくらでも転がっている。今の時代、それこそ、インディーズ映像全体まで枠を広げると、YouTubeだって一人の人間で見きれない状態だ。

しかしだ。それでも、売れているものは売れている。

例えば、任天堂ゲームなんてあまり値下がりしないし、それなりの値段がするが、売れている(おお、ゲームの話に戻ってきた)。

つまり、「作品」があふれる時代に、「作品」で金を稼ぐにはどうすればいいのか?という問題に戻ってくる。

「作品」をどう「商品」に仕立て上げるか?ということが問題になってくる。

編集者のいない漫画雑誌であるコミックギアは三号で潰れたそうだが、金を取るなら「作品」である前に「商品」であることを求められるという訳だ(例え、作者が不本意に連載を続けていても)。

当たり前だが、人は、欲しい時に欲しいものが欲しい。

果たして、みんなが持っていたオモチャを買ってもらえなかった時の気分はどうだったろうか。

要するに「商機」をつかめばものは売れる。

つまり、たった一杯の水でも、砂漠では高く売れる。

何でもないものが希少価値になる。

そして、需要がある所に商品を適正価格供給してやれば、感謝される。

満足感があれば、リピーターになってくれる。

それがまっとうな商売だ。皆の幸せに繋がるのだ。

そういった「商機」を見抜く目があり、実際行動する人が尊敬される商人なのだと思う。

果たして、廃人育成MMOマルチ商法ソーシャルアプリがまっとうな商売か?と聞かれた場合、ハイ、と答えられればそういうゲームの営業をやればいいと思うし(別に非難している訳ではない。悪意はあるが)。

もちろん、「商品のまっとうさ」というのは実に微妙なものだ。特にエンタテイメント業界においては。

例えば、任天堂の「脳トレ」も疑似科学批判があった訳だし。

だが、売っている人間が自身の商品のまっとうさを信じられるかというのは実に大きなファクターだと思う。より悪意のある書き方をすれば、詐欺的商売でも、自身の商品のまっとうさを営業が信じていれば、ものすごい力になるから。


もう一つ気になるのは、クリエイティブ性の問題だ。

クリエイティブの敷居がこれだけ低くなると、もう、プロクリエーターは好きなものを作れなくなるのではないか。

当たり前と言えば当たり前だが、仕事というのは、いやな作業をする代償としてお金をもらうようなものだから、クリエイティブアマのものになるのかも知れない、的な雰囲気がなんだか漂っている気がする。

例えば、米国では、10年くらい前までは業界を引っ張っていた制作者が半分趣味で作っているようなPC大作がほとんど出なくなっている代わりに、クリエイティブインディーズゲーム活性化しているようだ。

……すると、ものすごい安い賃金本業と儲けの高い同人活動をこなすアニメーターみたいな訳の分からないものがこれからの本道なんだろうか?

とすれば、プロ活動とアマ活動を両輪にして生き残る、というのも一つの考え方という訳だ。

もちろん、いやいや、プロは今のハリウッドの様に空虚になるのではないか?とか、CGMはどうよ?とか、まだまだ言及が足り無いこともあるが、疲れたので寝ることにしよう……。

2009-08-03

http://anond.hatelabo.jp/20090803032241

同じ独アマゾン検索すると分かるが、PS3は今は普通に350ユーロで売ってるよ。

http://www.amazon.de/PlayStation-Konsole-inkl-Wireless-Controller/dp/B001CSZSBK/

こんなの見つかったけどどうだろう。

GIGAZINEゲーム関係ではかなりいい加減な記事が多いという前提で読む必要がある。初っぱなからしてこれだが、

かつてGIGAZINEソニーPS3および次世代システムにおいて、初代PSPS2PS3PSP対象としたエミュレーターの開発ができるエンジニア募集していることをお伝えしましたが、

該当記事はこれね。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080117_ps3_ps2/

これがタイトルの時点で大嘘ぶっこいてるどうしようもないクソ記事なんだよ。理由は以下が詳しいけど。

http://anond.hatelabo.jp/20080930014735

かいつまむと、PS2互換無しのPS3(40GB)が発表されるずっと以前からエミュレータ技術者募集してたのを、PS2互換有りのPS3(20/60GB)が出荷終了した後で騒ぎ立てて、あたかも40GBにPS2互換を追加するために募集を開始したかのような言い回しにしているわけ。なので「新型PS3PS2との互換性を搭載する意向」なんてのはGIGAZINE勝手に決めつけてるだけ。こういう経緯があるからGIGAZINEの、特にPS3の、さらにPS2互換に関しては全く信用出来ないって前提で読むべき。担当記者が相当に頭が悪いか、SCEに恨みがあるか、もしくはページビュー稼ぎ目的で書いてると常に疑うべし。

でもって元のGIGAZINEの記事をよく読んでみれば分かるけど、

この記事によると、アメリカソニーコンピュータエンタテイメントPS3Cellプロセッサを利用してPS2CPUである「Emotion Engine」の動作を再現する技術特許を取得したそうです。

そもそもEE無しでPS2互換は以前売られていた欧州PS3でもある程度出来ていたんだよね。なのでその特許はその「ある程度」を「ほぼ完全に」に引き上げる特許でしかない(それでも十分に価値のある特許ではあるけど)。

ところが、PS2互換性再現のために必要なのは「Emotion Engine(EE)」だけではないんだよ。もう一つ「Graphics Synthesizer(GS)」ってのが必須(以前の欧州PS3GSだけ搭載されていた)。これはPS3CPUではちょっと再現が技術的に不可能に近いと言われてる代物。ところが現行のPS3(40GBや80GB)にはEEどころかGSも入ってない。だから、いくらEEの再現性を上げても、GSの問題が解決されるわけではないので、これで「悲願の互換性実現へ前進」なんてのは「釣りタイトル」もいいところ。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0314/kaigai344.htm

業界関係者によるとGSを残す理由は、GSPS3チップセットエミュレートできないためだという。GSが、超広帯域かつ低レイテンシのeDRAM 4MBの搭載を前提としたパイプラインになっているからだ。GSの特殊なアーキテクチャは、同じGPUでも、PS3GPU「RSX(Reality Synthesizer)」はメモリは外付けを前提としたPCグラフィックス型のパイプラインなので置き換えることができない。

結論から言えば、GIGAZINEPS3関係の記事書いてる奴は今すぐにでも鬼籍に入るべき。もしくは今すぐ二酸化炭素の排出を停止して環境問題に貢献すべきだね。タイトルで仰々しく「悲願」なんて書き散らかしてるが、そりゃお前(記事書いてる記者自身)の悲願だろと。

2009-03-09

ゴスペラーズエグザイル

まるでアンチエグザイルみたいですけど。

うーん、別に興味はないんだけどね・・。

ただ、土曜日ミュージックフェアたまたま見て そこに出ていたゴスペラーズに驚いてしまった。

・・あ、ゴスペラーズもどうでもいいほうの人なんですけど。

上手だなぁとはつねづね思っていますけど。

今回の新曲なのかな。1、2、3、for5 っていう曲をやっていたんだけども

ゴスペラーズってしっとりと美しいコーラスワークでアカペラをいれつつバラードを歌うという

イメージだったのに対して、今回のこの曲はちょっとソウルディスコな曲調。

で、踊りながら歌ってるんです。

もちろん、エグザイルのようなダンスではない。

ちょっとしたキメポーズとかちょっと動く、とかなんだけど。

でも充分かっこよかった。

ていうか、軽くテンションあがるくらいかっこよかった。

エンタテイメントの「売り物」としてダンスだけだと成り立たないから、エグザイルみたいのが成立するのはよーくわかってはいるんだけども、やっぱさー。

バーターってかっちょわるいよなって思ってしまいましたよ・・。

なんか結局どっちのいいとこも相殺しあってる気がする。

そういうことを、今回のゴスペラーズを見て思いました。

2009-02-17

うつ病患者との付き合い方例

http://anond.hatelabo.jp/20090216221825

他の人にも「知り合いがうつになったがどう接したらいいかわからん」って話があったし、自分の体験を便乗して書いておく。

当然ながら自分体験談なのでそれがそっくり他の人に当てはまるわけではないので注意。

自分の場合、以下の現象が起きてる。

仕事とかは普通にやろうとする
が出力は落ちる
今まで当たり前にできたことができない
朝起きて電車に乗って会社に行って・・、とか、他人と挨拶するとか
臆病になる
自身がなくなって、例えば他の人に声をかけていいのかなぁとか悩む。
突発的に変な行動を起こす
周りに辛いのを伝えられない/わかってもらえなくて結果爆発する。リスカとかこの一種かなぁ。

基本的には普通の人と同じ扱いでいい
変に気を使われると「ああ、私は相手に迷惑かけてるな」って却って気にする。なので普通の人と同様に接すればいい
ただしちょっとだけ多めにフォローは入れるべき
辛いときにサインを出すのが難しかったりするので、ちょっと普段と違うと感じたら軽く声をかけてみた方がいいです

普通の人と同じ扱いでいい、で追記。

  • 普通の人と同じ、なので、怒るときは怒っていいです
  • うつの人が完全に落ち込むようなこと(例えばお前はだめだ、と徹底的に罵るとか)はそもそも普通の人にしちゃ駄目
  • blogとかで「殺す」とか書いてるのはエンタテイメントです。マジレスカコワルイ(ってこのエントリをマジメに書く俺もカコワルイ)

ただし

周りに辛いのを伝えられない/わかってもらえなくて結果爆発する。

ってことはあるので

うつ病患者は他人に優しい

は疑問。通常はやさしい・・というか他人を傷つけるのが嫌ってことはあるんだろうけど、爆発したときは明らかにおかしくなって変な文章とか書き散らすこともある。あとで自分でみても「なんだこりゃ?」って思う。

変な文章は相手にしないのが一番かなぁ。どうせ書いた本人も忘れてるだろうし。

2008-12-06

http://anond.hatelabo.jp/20081206140608

なんでこんな美味しいネタ、すぐにマジレスでつぶしてしまうかなー。

もったいなさ過ぎる。

増田君はもっとエンタテイメント精神を知るべきだと思います。

え、それで元増田が本気にしたらどうするって?

そんなこと知りませんよ。しょせん他人なんだから。

2008-08-04

http://anond.hatelabo.jp/20080804221335

そういう意味じゃないんじゃね?

大衆向けに分かりやすくエンタテイメントを書いているキングと、

独特の世界観で魅了するラヴクラフトを比較するのが無意味っつーか。

個人的にキングは好きだが、あくまで大衆作家なわけで、ラヴクラフトのような奇才と比べるのは

ラヴクラフトに謝れ!と言いたい気持ちもちょっとする。ちなみにラヴクラフトは読んだけど好きではない。

2008-07-31

日本語ラップオタが非Bの彼女スニーカースキルを毎日磨く世界

サンプリングネタアニオタ非オタ彼女アニメ世界を軽く紹介するための10本』

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

あまりにも流行りすぎてるので便乗・・・

まあ、どのくらいの数のヒップホッパーがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「ラップオタではまったくないんだが、しかし自分の悪趣味節を肯定的に黙認してくれて、

その上で全く知らない母国語ライム世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、BBOYの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、

JHIPHOPのことを紹介するために聴かせるべき10枚を選んでみたいのだけれど。

(要はブラストベストディスクの正反対版だな。彼女日本語ラップ布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うような80分アルバムは避けたい。

できればミニアルバム、長くても60分にとどめたい。あと、いくらBBOY的にクラシックといっても古びを感じすぎるオールドスクールは避けたい。

佐々木士郎が『建設的』(1986年)は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ヒップホップ知識はいわゆる「R&B系」的なものを除けば、ケツメイシ程度は聴いている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

人間発電所 プロローグ』(BUDDHA BRAND)

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「さんピン以前」を濃縮しきっていて、「黒船以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さもミニアルバムだし。

ただ、ここでILLトーク全開にしてしまうと、彼女との関係がBEEFになるかも。

このサンプリング過多な作品について、どれだけさらりと、普通にならず並すぎず、

それでいて必要最小限の韻踏みを彼女に伝えられるかということは、

B側の「真の空間処理能力」の試験としてはいいSHITだろうと思う。

『ONLY FOR THE MINDSTRONG』(THA BLUE HERB)、『緑黄色人種』(SHING02

アレって典型的な「ラップオタが考える一般人に受け入れられそうなヒップホップ

(そうヘッズが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分プロップ・半分ディスなのだけれど、

それを彼女にぶつけてアンサーをみるには一番よさそうな皿なんじゃないのかな。

「オタとしてはこの二つは“ポエトリー”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

空からの力(キングギドラ

ある種の日本語ラップフェチが持ってるニューヨークへの憧憬と、オアプロデュースネタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもギドラ的な

押韻至上主義なださカッコよくなさ」を体現するケーダブ

「BBOY好みなするダミ声」を体現するジブ

の二人のB好きするMCしかいないのが、紹介してみたい理由。

『理由』(K-DUB SHINE)

たぶんこれを聞いた彼女は「お経だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

これの中の1曲がデブラージ逆鱗に触れたこと、9分以上の曲でDISられたこと、

それが引き金になって若手から大御所にいたるまで一斉にケーダブDISをはじめて、その結果シーンに変な連帯感が生まれたこと、

なんかを非B彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

『EGOTPIA』(RHYMESTER

今の若年層でドクタールーパーを見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

さんピンよりも前の段階で、宇多丸(SHIRO)の哲学とかDのライム技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がDA.YO.NE.の裏でこの時代につくられていたんだよ、というのは、

別に俺自身が早稲田に入れなくとも、なんとなくFG好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるキングオブステージ以降でしかライムスを知らない彼女にはきかせてあげたいなと思う。

NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

「やっぱりHIPHOPは不良のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「街風」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける8人plusαの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも1時間20分、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもBBOY的だなあと思えてしまうから。

ニトロファーストの長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、

一方でこれがMUROやツイギーだったらきっちり55分にしてしまうだろうとも思う。

なのに、デフジャムジャパン再販してボーナストラックまで作ってしまう、というあたり、

どうしても「自分達の物語を形作ってきたSHITが捨てられないBBOY」としては、

たとえビグザムがゴアにDISられてるとしても、親近感を禁じ得ない。

作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

FIVE』(RIP SLYME

FUMIYAの「太り方」あるいは「音作り」をBとして教えたい、というお節介焼きから聞かせる、ということではなくて。

「オ・ワ・ラ・ナ・イ(OH!WHAT A NIGHT)パーレイを毎日生きる」的な感覚

BBOYには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ雑念エンタテイメントネタはBST以外ではあり得なかったとも思う。

パーティした日常を生きる」というBの感覚今日さらに強まっているとするなら、

その「ぱーりーぴーぽー気分」の源はファンキーグラマーにあったんじゃないか、という、

そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

『MIDORINOGOHONYUBI presents MIDORINOGOHONYUBI ONEFOOT』(NIPPS

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうインストとミックス違いを主体としてこういうかたちでアルバム化して、

それが非デミファンに受け入れられるか

俺のから揚げ勝手カットレモンをかけられるか、というのを見てみたい。

『新人クレバ』(KREVA

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、

便宜的にクレたんを選んだ。さんピンから始まってクレバで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、

MPC4000以降の超クリーントラック時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、

もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10枚目はこんなのどうよ、というのがあったら10日以内にDIS

「駄目だこのワックは。俺がちゃんとしたルーティンを作ってやる」というのはピース

こういう試みそのものに関するアンサーも聞けたら嬉しい。

2007-09-30

http://anond.hatelabo.jp/20070930033317

ん?サポーターとかファンの出すお金ってお布施そのものでしょ?

素晴らしいプレー、スポーツというエンタテイメントを見せてくれるチームに魅せられて、もっとよいものになることを祈って差し出すお布施

自分はスポーツ観戦って積極的にはしないけど、それでもたまにスタジアム行くとハマる人がいるのはよく分かるなって思う。問答無用エキサイトする空気と言うか。

素敵なことじゃないか。なんつうか増田がやめさせようとすることでは全くないと思うんだけど。少なくとも増田がいらいらすることではなくね?

2007-05-16

初めて読む「空の境界

映画化も決まり、友人が口を揃えて面白いというので読んでみた。初の奈須きのこ

驚くぐらい面白くなかった。これは確かに同人小説だ。オナニー文だ。人を楽しませようという意識が微塵も感じられない。

説明が長すぎるという感想をいくつか読んだが、逆だ。必要な説明がまるでない。特に人物を表現する描写が少なすぎる。これでまず初読みの読者は振り落とされるだろう。表紙を描いている武内氏のファンやアニメゲーム等に慣れ親しんでいる人間でないと、和服の上に皮のジャンパーをはおるユニセックスな美女というものを、この文章だけではまず頭の中で構築できない。俺の想像力が貧困なのは認めるが、それ以前の問題だ。想像させる材料がない。最初から、ファンでないと読めないのだ。

そう友人に伝えると、

「これを読み辛いという奴は普段から文章を読んでない証拠」

「式はまったく新しいヒロイン像」

アホか。それも逆だ。俺自身はクソのような文章しか書けないが、素晴らしい文章・難解な文章はたくさん読んできている。この世にはこれ以上に面白く難解で、かつ読みやすい本なんていくらでもある。その上で、わざわざこの本を読むメリットが見当たらないと言っているのだ。語彙力の問題じゃねえ。お前らこそ、俺の知ってる限りエロゲの文章とラノベしか読んでねーだろが。その中では難解で斬新の部類に入るだろうが、これが文章の最高位とは井の中の蛙も甚だしい。最初からこう言え。

「これを読み辛いという奴は普段から【奈須氏の】文章を読んでない証拠」

「式は【オタク業界では】まったく新しいヒロイン像」

俺は奈須氏のファンではないから、わざわざ氏に親切な読み方をする気にはなれない。

これは読者を選ぶ作品だ。読者に奈須作品の事前知識と武内絵変換機能を求めている。氏の他作品を読んでから読んだ方がいいというのなら、「月姫 番外編」とでもつけておいてくれ。帯にでっかく「奈須きのこファンしか楽しめません」と書いておいてくれ。単独の講談社ノベルスのような顔をして全国の書店で売らないでくれ。そうしたらこんなイライラした気持ちにはならなかった。

俺は小説というものにエンタテイメント性を求めている。「楽しい」「悲しい」「ムカつく」どれでもいい。その話に共感して、なんらかのカタルシスを得たい。そういう意味では、この本は俺には合わなかった。友人が好きなものを好きになれなかったのは非常に残念だ。

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