私は今41歳で、アルバイトとして働いている。正社員の経験はない。
氷河期直撃世代であるのだが私の場合はそれだけではなく、大学在学中に統合失調症に罹り、それで新卒就職ができなかったのだ。
大学を卒業して数年間はとても働ける状態ではなく、親元で療養をしながら必要なお金は1日2日で終わる短期派遣でなんとか稼いでいた。
そして病気の様子を見ながらパートを始めて社会復帰を徐々にしてきたが、働いては調子を悪くして退職するのを繰り返し、履歴書はかなりボロボロになってしまった。
同年代で、ちゃんと社会人としてのキャリアを積んできた友人たちは、徐々に会社の要職に就きつつある。
それを見ると、今だに病気の影響下にあり満足に働けない自分が、いかに遅れた身でいるのかと思って情けなくなる。
しかし仕方がない。これでも自分なりになんとかやってきた人生なのだ。
だから、この人生ではキャリアに縁がなかったと思うことにしている。
たまたまこの人生では縁がなかっただけ。きっと健康に生きられた前の人生か次の人生の私は、満足できるほどではないかも知れないが、もう少し仕事を頑張る人生を送っているだろう。
そう思うと、少しだけ慰めになるのだ。
女だったら理解のある彼くんが側で献身的なサポートしてくれてただろうにな
生きてるだけで偉い