一説によると、「メスに目立った排卵の兆候が出ない動物」のオスが同性愛者になりやすいのかもしれないとのこと。
どういうことかというと、動物にはまずメスが排卵すると分かりやすい兆候が出る種がある。発情期のある種は決まった時期になるとオスメス関係なく生殖準備ができているし、定期的な排卵のある種だと排卵中のメスの様子が変化したりして「今なら妊娠します」ということが分かりやすくなっている。
ところが一部の種族においては、発情期がない上に排卵しても兆候が出ない場合がある。人間やオランウータンなどなど。こういう種は排卵中のメス自身さえ排卵に気づいていないことがあり、自分自身さえ騙すこの排卵隠しに他人が気づくことはほぼ不可能に等しい。
こういう排卵兆候のない動物は、要するにいつ交尾すれば妊娠するタイミングなのかが全く分からない。他の種であれば、発情の兆候があったり、体の一部の色が変化したりして分かりやすく、その分かりやすさがオスの興奮のトリガーになる。ところが排卵兆候のない種のオスは、そういうトリガーなしでメスに興奮しなければいけない。
つまりそれはプレーンな姿のメスに興奮することであり、その能力が発達した結果、プレーンな姿のオスに興奮する個体も現れるようになった。これが同性愛の生まれたメカニズムではないかとする説があるらしい。
「説」と書けばどんな思いつきの与太話でも許されるとは思うな