2024-09-02

[]風速 17.2m/s ≦ 台風

台風熱帯低気圧のうち、中心付近の最大風速が 17.2m/s 以上のものをいう、とテレビで見た。

太平洋南海上で熱帯低気圧として産声をあげ、風速が 17.2m/s に達すると台風に昇格する。

北上するにつれて勢力を弱め、風速が 17.2m/s を割ると熱帯低気圧に(あるいは前線を伴う温帯低気圧に)呼び名が変わる。

 

しか17.2m/s とは、ちょっと半端な数字じゃないだろうか?

こういう半端な数字単位を見た時、勘のいい人は「ははあ、元はヤード・ポンド法とか尺貫法だな?」と察するだろう。

台風場合も、それはおおむね正しい。

 

台風17.2m/s という風速は、国際的標準的な風力指標であるビューフォート風力階級」に由来する。

ビューフォート風力階級での階級から台風と呼ぼう、と定義されているのだ。

で、階級8がどんな風かというと、「風速34~40ノットの風」を言う。この34ノットの風イコール風速 17.2m/s なのである

ちなみにノットとは、SI(国際単位系)に属さな特殊な速度単位で、1ノット海里を1時間に進む速さである

海里もまた、SIに属さな距離単位である。1海里地球の緯度1分が元になっているが、現在ではメートル法を用いて1852mと定められている(ローカルバージョンはいくつか存在する)。

 

まり台風と呼ぶ基準値17.2m/s と半端な数字なのは、元を正せば地球の寸法が基準になっているから、と言える。

ガッテンしていただけただろうか?

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