承認欲求が決して満たされない理由

誰もが承認欲求を満たしたい、優越感を得たいと思っているとすれば、

相手の承認欲求は満たしたくない（劣等感を持ちたくない）わけで、

誰の承認欲求も満たされないのではないでしょうか。

互いに優越感を得ようとすると、自然に競争が生まれます。

誰かが優越感を得るためには、他の誰かが劣等感を感じる必要があります。

このような競争関係では、どちらも満足することが難しく、

相互の対立や嫉妬が生じやすくなるでしょう。

一方が承認されることで他方が承認されないと感じるため、

全員が満足することができません。

両者の承認欲求が同時に満たされることは困難です。

互いに優越感を得たいという欲求が強いと、

相手を信頼することが難しくなります。

常に自分が相手よりも優れているかどうかを気にし、

相手の成功を脅威として感じることになります。

不安やストレスが増し、相互の信頼関係が崩れることがあります。

承認欲求や優越感の追求は外部からの評価に依存しているため、

持続的な満足感を得ることが難しいです。

内なる満足感や自己肯定感が欠如していると、

一時的な承認や優越感では真の満足感を得ることができません。

つまり誰の承認欲求も持続的に満たされることは難しくなるでしょう。

荘子の思想に従えば、他者との競争や外部の評価に頼るのではなく、

自己の内なる満足感を追求し、自然な生き方をすることが重要だとされます。

他者との対立や不安を減らし、より平穏で充実した生活を送りたいものです。

2024-08-06