2024-06-14

もしかしてギャンブル漫画ってギャンブル要素自体は単なるオマケなのか?

ウソツキゴクオーくんが全話無料だと聞いたので初めて読んだのだがこの漫画めっちゃ面白いな。

読み進めていくうちに誰もがふと気づくのだが、この漫画面白さはミステリー的な部分よりも駆け引き的な部分、嘘を嘘で暴く所にある。

この面白さはギャンブル漫画におけるイカサマvsイカサマ利用イカサマのようなものだ。

そこから更に思考を先に伸ばしていくと、どうもギャンブル漫画面白さはお互いの嘘の中にこそあるように見える。

麻雀しろポーカーしろ決め手となるのはブラフ心理トリックであり、単に引きがいいかいか物語本質となることは少ない。

咲のような異能力バトルギャンブル漫画になると、自分能力哲学)と心中できるかどうかが試されるが、多くのギャンブル漫画で試されるのはハッタリを貫き通せる胆力だ。

嘘つき合戦は嘘を平然とつける奴こそ有利だが、嘘に対して哲学を持ってない奴の嘘は弱い。

ギャンブル漫画主人公も多くが自分なりの嘘の哲学を持っている。

人を騙すやつを騙し返したい正義感相手プレッシャーをかけることを楽しむ悪意、騙される方が悪いという弱肉強食、それぞれの嘘にまつわる哲学物語を回す支点となっている。

ギャンブル漫画において最もくだらない展開が、単なる強運で主人公が勝ってしまうことだ。

これほどつまらないオチはない。

なぜつまらないのだろうか?

それは、そこに嘘偽りが一切ないからだ。

ただ引いて、ただ結果が出る。

嘘もなければ偽りもないということは、そこに人の意図さえもないということ。

それではギャンブル漫画は成立しない。

なぜならギャンブル漫画は嘘つき漫画からだ。

  • カイジはイカサマがあるなら攻略できるって自分で言ってるしね

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん